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BLコンテスト・グランプリ作品
「見えない臓器の名前は」
- ナノ -


ダゴンと主2とエーギル


前にダゴン。後ろにエーギル。

あぁ何でこうなったのだろうかと
2人の胸に圧迫されながら考える。

今現在、少女とダゴンとエーギルは酷く狭い密室にいた。

「まったく珍妙な場所だぜ。なぁ?コノハよ。」
「コノハよ、暑くはないか?」
「2人とも割とひんやりしてるからさ、
 心地はいいんだけどあんたらのぱいおつで
 窒息しかけてんだけど私。」

少女はぎぃっと頭上の男たちを睨みつける。
男たちはそれに軽く喉を鳴らすだけだ。

「ちくしょう私の胸を見ろよぺったんこだぞコノヤロウ。
 まな板もびっくりじゃわ、分けろよちくしょう。」
「どうどう…。胸の大きさを気にしていたのか…。
 お前の鼓動を近く近く聞けて私は好きだよ。」
「ダゴンなんでそんなこというの好き。」
「おい俺様は好きじゃないのかコノハ。
 あーんな熱い夜をすごしたってーのによ?」
「熱い(物理)ですね。サウナ楽しかった。」
「サウナか。」
「サウナだ。」
「エーギルはサウナちょいちょい入ってるって言ってたけど
 ダゴンも入るの?」
「私はたまにしか入らないな…。」
「そっかー。じゃあ今度一緒にサウナ村のご飯食べよ。」
「ほう、愛しい私のコノハが直々にお誘いとは…
 であれば行かねばな?」
「エーギルもくる?ご飯食べよ」
「2人っきりじゃあねぇのかよ。まぁいいぜ。」
「よーしじゃぁココからどうやって出ようか考えようか
 私が窒息する前にな!!!!」


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