▼ ダゴンさまのえら
男の膝の上で手遊びに興じていた少女は
ふと思い立つ。
そっと手を伸ばし男の首に触れる。
するりと撫でればでこぼことした感触と
うっすらほかよりも柔らかい感触。
男が息をする度に
ふくりと膨れ僅かに空気が漏れる感覚がする。
好奇心に負けてほんの少しだけ、ゆっくりと指先を沈め撫でる。
なんとも言えない感触がする。
「こら、…手酷い躾が必要か?」
男の触手が顎をゆっくりと撫で上げ、少女の顔を上げさせる。
目が合った男は酷く愉快げに笑っていた。
「ダゴンの鰓触っちゃダメなとこだったのか。」
「鰓とわかっていて触るとは…。
…"悪い子"だな?コノハ。」
顔が近ずいてくる。その距離は目と鼻の先だ。
ゆっくりと、触手が身体中を這っていく。
ぞわりとした感覚に逃げようとするが
それは叶わないほどに
触手は強く、少し苦しいくらいに拘束してくる。
抗議の声をあげようと開いた口を触手が固定する。
まともに言葉が出ない。
「さて、少しばかりキツい躾が必要なようだからね…。」
コツン、と額を合わせられる。
無理やり開かされた口に
1本の触手がゆっくりと差し込まれていく。
「ッんーーーー!」
苦しい、そう思った時にずるりとソレは抜けた。
無理やり口を開けていた触手も離れ
少女は思いっきり咳き込む。
「ゲホッ…んえぇん」
「反省はできたかな?コノハ」
「んぇっ…ごめんダゴン」
「もうしないな?」
「…」
「ふむ、何故目をそらす?」
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