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「#年下攻め」のBL小説を読む
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- ナノ -


リゾットさんの髪を撫でるお話

アジトに帰ると珍しく
あの黒い頭巾を被っていないリゾットがいた。
ソファに座って新聞を読んでいるのか
後頭部しか見えないがサラリとした銀髪が
空調の風に僅かにそよいでいた。

「ん…おかえり、シア。」
「う、うん。ただいま。リゾットさん」

こちらに気づいたリゾットが振り向く。
なんで気づいたのだろう。後ろを向いていたのに。
などと思っていると、
ちょいちょい、と手招きされる。
おいで、と。

たたっと回り込んでリゾットの隣にポスリと座る。
風呂上がりなのだろう。
温かい体がそっとシアの身体を包み込むように抱きしめる。

「リゾットさん、お風呂入ったんですか?」
「あぁ、雨に降られてな…」
「あー…だからいつものやつがないんですね」

隙間から手を伸ばしてリゾットのその髪を撫でる。
サラリとして綺麗な髪だと思った。

暫く撫でていると

「…こんな男の髪、
 触っていても楽しくないだろう?」

そういって困ったように笑っていた。



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