はて、雲行きが怪しいな。
Notは空を見上げてそう思った。
予報では曇だったはずだが、
どうも外れたようだ。
Notは外に洗濯物を干すのを諦め
部屋に干すと
ぼふりとソファに座った。
あぁ、ジメジメしていやだなぁ。
そう思っているとコンコンコン、っと扉が鳴った。
気のせいか?などと思っていると
今度はがんっ!と大きな音が鳴った。
「げ、やば。」
Notは慌てて扉を開ける。
「おぅ。」
扉の先には柄の悪い、顔に傷のある背が高い男が立っていた。
「雨降りそうだから来たんです?社長」
「それ以外で俺が此処に来るとでも?」
「デスヨネー。あ、ついでに除湿してもらえません?」
「てめぇ俺をなんだと思ってやがる。」
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