◇ ◆ ◇



 四方に見えるは黒い影。オイラたちの追っ手だ。
 状況はまさに、絶体絶命。
 そいつ等と真っ向から対峙し、じりりと距離を取るようにして後退ったオイラの背中に途端、とんと当たった軽い感触。

「…!」

 振り返れば視線が絡まった。
 ふっと向こうがその緋を緩めて見せたから、オイラもにやりと口端を持ち上げる。

 背中越しに覚えた、ひやりと冷たく、心が引き締まるような――それでいて安心できる温度。


 もう、怖いものなしだ。


「行くぜ、デイダラ」

「ああ」

 突き出した掌の指先を使って、ちょいと示した挑発の所作。
 それにぴくりと眉間を揺らした単純な男たちは、一気に飛び掛かってくる。


「オイラたち芸術コンビを舐めるなよ、うん!」


 ソォラァ!! と叫んだ旦那の声に合わせオイラの三つの唇にはぱかと、満面の笑みが弾けた。



◇ ◆ ◇



冬草さんより、相互リンクの記念として芸術コンビをいただいてしまいました!

そして嬉しさのあまり、ついつい要らない文章を書いてしまいました…。すみません。不快でしたら直ぐに下げますので、いつでもおっしゃってください。(汗)
背中合わせで闘う二人が本当に可愛いです…っ!暫くにやにやが止まりませんでした。(危ない)
よく分からないリクエストをしてしまってごめんなさい…。それでもこんなに素敵なイラストが描ける辺り、流石冬草さんクオリティです!(何)

本当にありがとうごさいました。張り切ってストーキングさせていただきますので(おい)、これからもどうぞよろしくお願いします!
ソウ
120126