※こちらの内容は『smile』(past内バンダナ夢)の重大なネタバレを含みます





 バンダナが刃物で人を殺めることに対してトラウマを抱いているのは、初めて人を殺した際の凶器が包丁でその相手が実の母親だった為。
 バンダナは己の手で母親を"殺めた"ことにより罪の意識を強く抱いているが、それは実際にはバンダナの手のひらに包丁を握らせ己を貫いた母親の"自殺"。その自殺はしかしバンダナの父親が残した借金によってバンダナの養育費に困った母親が、自分にかけた莫大な保険金をバンダナに与えようとしたもの。
 未だバンダナの心に深く闇を落とすその出来事により、バンダナは刃物で人を殺めることに対してトラウマを抱いている。殺めるまでいかなくとも、人を、特に自分の大切な人間を刃物で傷つけてしまった場合には、発作的な過呼吸がバンダナを襲う。
 過呼吸のことはハート内で周知の事実だが、これらの詳細を知っているのは同郷出身の幼馴染みであるペンギンのみ。
 
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