スマホ作、BL電子書籍



原稿を作る
2/3






黒澤さんがいる。

ジリジリと焼き付けるような、直射日光を浴びる夏。

夏休みも間近にせまった金曜の全校集会で、蒸し暑さを手の甲でぬぐいつつ、愛斗は体育館から檀上を見あげていた。

黒澤理一。

180は軽く超え(用事[上に出る、超過の意味の場合に用いる]*2)る長身に、暑くないのか、黒いストライプスーツをネクタイまでかっちりと着こなしている。

歳はたしか、26だったろうか。相変わらず格好いい。

いつも客間で接待されてる姿しか見たことがないから、学園のステージ上でマイクを握る姿はとても変な感じだ。

金融関係の会社を3つ経営してる黒澤が『柊崎組』に出入りするようになって数年。

その間、愛斗が彼と会話をしたことは、たまたま部屋に居合わせた一度だけ。

それでも、黒澤の記憶は色濃くのこっていた。

丁度 (用事[ちょうど]*2)よかった。俺一人(助詞不足の可能性有*3)でヒマだったんだよ。ちょっと、話相手になってくれないか?』

客人がいるときは立ちより厳禁の応接間に、間違えて入ってしまったあの日。
のんびり湯のみの茶をすすっていた黒澤は、愛斗をいぶかしがるどころか『おいでおいで』とそばに呼び、たいそう可愛がってくれた。

かつて愛斗は、誰かから愛でられるという事を知らずに育ってきた。

だからこそ、砂糖菓子のように甘い黒澤の言動は、どこかこそばゆく、新鮮だったのだ。

顔を覗きこ(表外漢字あり*1)んでは『可愛 (用事[かわい]*2)ね』と頭を撫で(表外漢字あり*1)てくる黒澤に、男といえど嫌な気などしない。

嬉し(用事[うれし]*2) かった、すごく。初めて誰かから大切にされる経験をしたのだ。

黒澤と話すうち、知らぬまに気持ちまで弾んでいた。
組長が戻るまでの束の間(用事[つかの間]*2) だったけれど、ここにきて、初めて幸せだと感じた瞬間だった。

また、いつか黒澤さんと話したい。

あれからずっと想(用事[思]*2)偲(用事[しの]*2)んできたその人が、すぐそこにいる。

目の前の檀上にたち、生徒らの注目をあびているのだ。

新学期から学園の運営体勢(用事[体の勢い、姿勢の意味の場合に用いる]*2)が変わったおかげだった。

ここ城西学園は、夏休み明けの9月から、公立から私立に変わるのだという。




以下に指摘の意味(あくまで私なりの解釈で)を記載します。

[*1]表外漢字あり
ひらがな表記が望ましいとの指摘です。
一般的な書物(雑誌や新聞含む)には、読みやすさの統一の為、漢字の使用範囲に制限を設けています(常用漢字)。

表外漢字と表示された箇所は、制限外の漢字を使用している部分です。こちらはひらがな表記が望ましいとの指摘。この表記ルールは、あくまで目安だそうです。BL小説でも普通に表外漢字を使っている作品(むしろその方が)多いですよね。(その代わり、ルビを振って対応していたり)
漢字かひらがなか迷ったら、何も見ずに書けるものは漢字、書けないものはひらがなに区別すると良いようです。
(詳しく調べたい方は、「常用漢字」で検索してみて下さいませ)


[*2]用字
文字の使い方についての指摘です。

漢字の用い方は、その意味と用い方があっているか、漢字表現が適切か確認します。

ひらがなに変換されている箇所は、本来の漢字の使い方と相違している箇所である、との指摘です。
電子化する時は、漢字の使用間違いなどは修正するようにしています。




[*1]助詞不足の可能性あり

[俺]と[一人]の間に助詞を入れた方がいいか、もしくは、「俺一人」の表記のままでいいかとの指摘です。
地の文の微妙な表現がひっかかったようですね汗






このような工程たちを根気強く行い、誤字、脱字はないか、漢字は間違ってないか、お話しのつじつまはあっているか、表現方法は分かりにくくないかなどをチェックしています。

私の解釈が違ってるところもあると思います、ごめんなさい。
とりあえず、完成した原稿を次頁にあげてこの章は終わりにします。


3/10

prev next
bookmark


back




タップで読むBLノベル
- ナノ -