ごくごく普通の少年、榛名 山。
彼は夢中になって続けるような趣味や魂を燃やすほどの目標を持たないまま、ゆったりゆっくり毎日を過ごしていた。

が、高校入学後の部活見学放課後に彼はひょんなことから『郷土愛好研究部』という胡散臭い部活に捕まってしまったことでそれは一変することとなる。
なんと榛名は、入っている部活がないなら是非とも!…いやむしろ入れやゴルァ☆、とそこで出会った顧問の後呂 光、部長の片品 渓子に押し切られ、半強制的に『郷土愛好研究部』に入部させられてしまったのだ。

その時点で突っ込みまくりの彼だったが、待ち受けていたのは更に頭の痛くなるような日々だった。
常識という言葉を母胎に置いてきたような後呂先生に振り回され、一日の大半を栄養摂取に費やしているような片品部長にはいいように扱われる。
更にそこへ素かボケかわからない素晴らしい感性を持つ個性豊かな様々な先生、クラスメートも乱入してきたことで、榛名の苦労は増えるばかり。


それでも榛名が退部することはなかった。
知らないうちに増えていたたくさんの繋がり。榛名は自分の名前を呼ぶ声が増えてたことに気が付いたのだ。


部室からはわいわいと溢れるたくさんの声。果たして一体今日は誰が遊びに来ているのか。
榛名は今日も、みんなの暴走を止めるのは僕しかいないんだよ、なんて呟きながら部室に向かうのである。

そんなお話。






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