山と禄/会話文のみ
『山ちゃんは、あのなんだっけ?郷土文芸創作?郷土文鎮?郷土排他的?ま、なんでもいいや。要は、どうしてあの部活に入ったのさ?』
「郷土文化愛好研究部な。排他的って、郷土排斥してどうすんだよ。それと禄、僕は入ったんじゃない。入らされたんだ。」
『あー…そんな名前だったっけ?早口言葉か?長過ぎだっての。そっか。へえ、山ちゃん入らされたんだ?』
「まあな。」
『辞めないの?』
「んー…」
『無理矢理入らされたんでしょ?辞めようとか、思わなかったの?』
「そういえば、思ったことねえな。なんでだろ?」
『成る程ーっ。』
「何が『成る程ーっ』だ。」
『山ちゃん物真似似てない。』
「うるせえ。つか、似せようとしてたわけじゃねえからな。で?」
『あー…うん。山ちゃん、なんだかんだ言ってあの部活の雰囲気っていうか、皆っていうか。とにかく、あの部活が好きなんだなあと思ってさ。だから、辞めようとか思わないんだ、と。』
「…そうかもな。」
『珍しい。山ちゃんが、否定しない。明日、雨…雪…槍…いや、ゴキ●リが降ってくるんじゃ?!ああ、嫌だ嫌だ!!』
「ふざけんな。僕だって、認めるところはちゃんと認めるっての。つか、ゴキ●リが降ってくるとか有り得ねえから安心しろ。」
『いや、わかんないかもよ?何てったって、おたまじゃくしが降ってくる時代なんだから!』
「う゛っ…それ言われると、何も言い返せねえ。」
『でしょ?』
「ああ。てか、1つ聞いていいか?」
『なに?』
「何で僕が、トイレ入ってるときに話しかけるんだよ。」
『いやあ、待ってる間暇だったから。つい。てか、早く出て。』
「出るもんも出ねえだろうがあああぁぁぁあああ!!!!」
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山のプロフにあった「なんだかんだ心底嫌ではないらしい」を元に創ってみました。
ただ良い話?で終わりにならないで、ちゃんとオチが付くとこ流石榛名兄弟です。乱文、失礼しました。
著:深海真広
20101226