タップとダンスを


「お嬢さん、俺と一緒に踊りませんか?」
「無理」
「即答きたよ。…えーなんでー?踊るの楽しいよ〜?」
「こんな穴ぐらに篭りっきりで廊下の移動すらめんどくて転送装置を頼り、運動らしい運動をしたことがない私に踊れと申すか。無理」
「運動神経ある人でもダンスが下手な奴は下手さ」
「なら私は運動オンチのダンスオンチさ」
「つれないなー。ほら、こういう風にリズムに乗って……」
「ほう…」
「タン、たか、たか、タ、タン! …ってね。どう?面白いでしょ!」
「…面白い」
「でしょ〜!さあフィオも…」
「面白いし、かっこいいな…」
「…! カッコよかった!?俺カッコよかった!? いやぁフィオに言われると照れる〜!」
「そ、そう…?」
「ねっフィオ、女性をエスコートして楽しく、華麗に、面白くダンスするのが俺の夢なんだ。俺のイッショーの夢、一緒に叶えてくれませんか?」
「……」
「……」
「…よ、」
「よ!?」
「よろこんで、…とは言えないけれど…私運動苦手だし…」
「運動が苦手でも、ダンスは楽しんだもん勝ちさ! 俺がフィオを楽しませる!んで楽しんでるフィオを見て俺も楽しくなる!う〜ん我ながらいい考え!これならフィオも俺と一緒にダンスしてくれるはずっ!!」
「……負けた。負けたよタップ。…お手柔らかに、お願いします」
「ヒャッホゥ!!そーこなくっちゃ!待ってろよ、愛しのお立ち台ぃ〜!!!!」
「お立ち台!?おいおい、お手柔らかにって言ったばっかりでしょうが!頼むから目立つようなことはやめてくれ!恥ずかしい!!」

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初タップ君故キャラ掴めなし。
ひたすらにムードメーカー!!なイメージです。
140608
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