車田
※車田さんがMっぽいので注意 (南沢視点)
「なあ南沢」
「車田か。なんだよ」
「俺、古手川さんに惚れたかもしれないんだ」
「、は」
少し嬉しそうな表情で近づいてきたかと思えば、こいつはいきなり何を言い出すんだ。純情で奥手なこいつが惚れた、しかも相手は毒舌で冷徹とまで言われる古手川ときた
「やめとけよ」
「なんでだ」
「お前の好みじゃないだろ」
「そんなことはない」
じゃあどこが好きなんだよ、なんて言ってみたら車田は少し頬を赤く染めて考える素振りをした。なんだこいつ
「…冷静なところだとか」
「噂通りにいけば冷徹の間違いだろ」
「俺を頼ってくれたり」
「パシリの間違いだろ」
「時折じゃれるように叩いてくるところがかわいいんだ」
「いやそれ殴られてんじゃねーの」
周りから見ていてもこいつと古手川が仲良くしているような雰囲気ではない。もしかしたら俺たちが考えているよりも都合のいいように、またはかわいそうな造りになっているのかもしれない。
「お前まさか何かに目覚めたのか」
「なにかって何だ?」
「…例えば古手川に罵られたいとか」
「そうだな、たまに毒を吐かれると、こう、キュンとくる」
「……例えば暴力を振るわれたいだとか」
「ああ…ちょっと嬉しいかもしれない」
だめだこいつ
***
これはひどい
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