「おーっと!月子ちゃん、発見」
「あ、白銀先輩」

本当に神出鬼没ですねと笑う月子ちゃんはあまり元気がないようだ。

「学校中探し回りましたよっ」
「ん〜〜…またなんか生徒会でなんかあった?」

ビクッと月子ちゃんの身体が反応した。おっと、図星だったかな。

「自分の無知で悩んでんなら、いつでも情報あげるよ?」
「ふふっ、でも情報料はとるんですよね?」
「くひひ、まーね」

悪戯っぽく笑ってみせる。

「情報料のストラップは大切に使わせてもらってるよ」
「ありがとうございます!」「俺の宝物よ〜」
「大袈裟ですよっ」

本当だったんだけどなぁ…。

「単刀直入ですけど教えてほしいことがあるんですけど…」
「はいはい、何かな〜?」
「あ、でも今日…持ってないですストラップ」
「じゃあ〜〜今日はサービスしちゃう!」
「…………?」


ゴーグルを取ってニヤッと笑う。


「笑ってくれたら、それでいいってこと」

全て解決して幸せな月子ちゃんの笑顔が見れればそれでいい。本当は俺が笑わせてあげられればいいんだけどさ、その役目は一樹や番長やエジソン君のほうが向いてそうだからね。その代わりカメラには収めさせてくれよ?新聞部部長としては学校のマドンナちゃんの笑顔はスクープとしては見逃せないでしょ?でも本当は俺が見たいだけだったりしてね。とりあえず俺は大人しくカメラ構えてるよ〜。


「レンズ越しで月子ちゃんを見てるから」
「え…………」
「あ、今、変態って思っただろ!?」
「ぷっ…すいません…あはは!」

お、笑った。
うんうん、それでよし!

たまにはあいつらの代わりに月子ちゃんを笑わせてあげれたらいいな。




(おっと、シャッターチャンス!)



fin

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