13番都市
ー都市について
 別名「交易都市」
 交易でそこそこ栄えてる町。昔は首都と地下鉄で繋がっていたが、13番都市の過去の有権者たちが富裕層以外使えないようにしてからは段々と流通が少なくなり現在はほぼ断絶状態。さらに十番台の都市とも地下通路で繋がっていたがこちらもほぼ断絶。
 三十年くらい前に貧困層が下克上を起こして富裕層を町から残らず追い出した。現在町に住んでる都市民のすべてが当時の貧困層かその子供。現在は商工業で徐々に復興が進んでいる。目下の目標は地下鉄の再生と諸都市との交通整備。
 武器の所持は、とりあえず一人一個持てるくらいの銃はある。ただし旧式。むかーしもっとちゃんと都市として機能してた頃の産物を修理修理で使ってる。自警団はもっと新しいの使ってるけど。13番都市は上に昔の役所があって、エレベーターを使って上り下りできる。一回壊れたけど最近トモの所属する技師団が直した。トモもちょっとだけ関わってる。入り口はわざと分かりやすくしてる。貿易都市だから人来ないとヤバい。代わりに、ユキがこっそりいつも見張ってる。怪しいのが来たら都市に知らせる。

 13番都市は相互協力で成り立っている。職業は大別して三つ。商売をする商団、製品を作ったり様々な研究・開発を行う技師団、町や行商を守る自警団。自警団は基本的に収入がないので納税義務はない。技師団は給料あったりなかったり。研究機関は基本給は無し。ただし、研究成果によるボーナスは有り。製造機関は給料制。主な研究機関には科学技術研究所、交通研究所、農業研究所がある。農業も技師団。技師団の各部門には「マイスター」と呼ばれるトップがいて、マイスターまでが政治に参加してる。必需品の分配とか政治的なことはそれぞれの団のトップ〜幹部クラスがやってる。ただし、あくまで代表ってだけで権力とかはまったくない。分配量もみんな一緒。
 この三つの団のどれかに所属しているのが「都市民」、所属しない人を「居候」と呼んでいる。都市自体はそこそこ大きいので難民が勝手に暮らすくらいならどうって事は無いが、生活は保証しない。都市民になるにはそれなりの条件があり、居候はほとんどが餓死するので、機能してない町の外れには死体がどっちゃり。不衛生なので定期的に自警団が掃除します。

 最近実現したのが風力による発電所の建設。車はガソリンじゃなくて電気。この技術の実現によって一家に一台車が持てるようになった。遠くに行くときはバッテリー何台も積んでいく。 汚染の影響の無いユキと地上学者にフリニカルが居るから、なんとか地上の土地とか資源を有効活用できないか研究してる。温室技術で食料生産できないかとか。太陽光発電とか風力発電できないかとか。


ー住民たち

【イサクさんち】
・イサク
自警団総括。何気に町でも重要人物のおっちゃん。奥さんを汚染の影響で亡くしていて、妻の遺した二人の子供と難民の養子一人の三人を男で一つで育てたなにげに凄い人。銃器一通りに加え、いくつかの対術も会得してる。しかしパッと見冴えない親父ギャグ好きなおっちゃん。
・ニード
イサクさんちの長男。自警団の都市総括。アルビノで虚弱体質アレルギー体質でガスマスク付けてても外にでれない。身軽で銃器よりは暗器を使う方が得意。シスコンブラコン。読み書きはできないが頭は良く回る。
・マサキ
イサクさんちの養子。今は独り立ちしてるが、ニードに引きずられていまもほとんどイサクさんちにいる時間の方が長い。盗賊対策チームに所属し、銃器の扱いに長けている。怪力。ニードと違ってフリニカルに勉強を教えて貰ってたので一通りの教養がある。
・トモ
イサクさんちの長女でニードの妹。自警団ではなく技師団所属。フリニカルの教え子というよりもはや弟子。一般以上の知識教養を身に付けている。一応機械技師で修理・製造担当だかある程度製造の経験をつんだら研究所に入ろうと考えている。手先が器用なので腕はいいが経験が圧倒的に足りていない。

【医療サーカス団】
元々は興行して回っていたサーカス団だったが、興行して回る事に限界を感じ医療技術の提供と引き換えに3年前から13番都市に住まわせて貰っている。
・ザック
自警団の独立機関である医療サーカス団の団長。今も月で一回ショーを開いている。ショーは生き甲斐。サーカス団のブレインで手品師。団長と呼ばれ慕われる反面ヘタレ扱いは拭えない。主に外科・内科担当
・レイア
サーカス団の踊り子で、産婦人科担当。その他外科・内科の補佐もやる、肝っ玉母ちゃん。
・ラック
サーカス団の姉弟ピエロ姉。看護師兼薬剤師。しっかり者のお姉ちゃん。顔の右側に大きな傷があり、仮面でいつも隠している。
・グッド
サーカス団の姉弟ピエロ弟。クソ生意気な餓鬼。頭が良く回り、賢い。かわいくねー餓鬼。齢十歳にしてすでに腹黒。看護師兼薬剤師をしながら医療を勉強中。13番都市の医療をもっとなんとかしたいという夢を持っている。現・フリニカルの教え子で同じくフリニカルの教え子だったトモとは仲良し。
・ヤネン
サーカス団にひっついてた行商人。今は薬の調達を専門に取り扱っている。子供っぽい性格で金にがめつい。薬と一緒によく儲け話も持ってきてる。グッドとは大人びた子供と子供っぽい大人で何気に良いコンビのようだ。お調子者でムードメーカーの面も持つ。

【その他】
・フリニカル
税金を払ってるわけでも団に所属しているわけでもない【居候】。地上研究に没頭してる。もとは13番都市出身ではない。研究に没頭するあまり街に貢献できなくなって故郷を追い出され、13番都市に流れ着いた。町に貢献していないので衣食住はすべて自分で工面してる貧乏学者。13番都市の子供たちに勉強を教えたりもしてる。フリニカルのお父さんが地上マニア。フリニカルは実は裕福な都市の出身だったけど、両親が事故で死亡→ちょっと旅に出てみるかーで両親の遺産で旅に出る→地上のことが知りたくなる→今。実はもうポンコツのデジタルアルバムを持ってて、汚染前の美しい地上の写真をデータで何枚も持ってる。トモが一回デジタルアルバム直してる。今度プリンター手に入らないかなーって思ってる。いつか印刷したい。よくユキに地上の散策を頼んでるからユキと仲良し。人生の目標はインターネットの復活と普及。でもその前に電話かなーって思ってる。とりあえず、作られた地下都市の内、現在どの程度都市が起動してるのか把握したい。難しい。まずは作られた地下都市把握しなきゃいけない。難しい。
・ロク
フリニカルと同じく13番都市出身ではない【居候】の行商人。やっぱり追い出されないから13番都市に住み着いている。何気に稼いでるのでやはり衣食住はマモルの分も含めて自分で工面してる。所謂闇商人。よくマサキに無理難題をふっかけている。
・マモル
故郷のスラム街で盗みを働いて追い出されて死にかけたところをロクに助けられた少年。汚染の影響で目が見えず、のどが焼け、免疫力が著しく低下している。今はロクに養って貰っている。

・ユキ
汚染された空気でしか息ができない特殊体質。都市にはいると窒息してしまう。空腹で倒れてるところをトモに助けられて以来、地上の見張りとして自警団に所属させて貰っている。その外に地上の散策も行い、珍しいものを提供したり周辺の状況を報告したり。周辺の機能してる都市はおそらくすべて把握してる。都市に入れなくとも生活を工面してくれる13番都市には感謝している模様。



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