世界は広いのにこんなちっぽけなことに囚われ続けて

title:Plumaile 42/46

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悲しくないなんて、嘘

ああ、それはいつかの夢でしかなくて
一緒にいたいと願うのは罪ですか
嘘を付かなければいけない時だって
駅の向こうで見送らせて
落としてしまった感情はもう

さしてそう変わらないけれどそれでも変化はしていると
死んでも離れないと誓ったあの日
好きはどっちの好きなの?
赤裸々な発言でも敢えて僕は君に
そんなに言われなくとも分かっているよ
大して知りもしないくせにどうして君は
血の色が頭に思い浮かんで吐き気がする
付き合ってだなんて言われたのは初めてで
手を握っていれば何も怖くないと思っていたんだ
とびきりの笑顔で僕を喜ばせて
なんでも上手くいくと思ったら大間違いだ
人間なんて信じられないと言った君も今は
濡れた頬は何を物語っているのだろう
眠れない夜を過ごしてきたのに
飲み込めない状況の中で僕は
初めて口にした君の名前は
一人で泣かないで、僕は此処にいるよ

ふざけたこと言ってないで、ほら
平行線を渡り歩いても無駄なのに
他に言う事などないはず・・だ
待ってても帰って来ないと心のどこかで
見せられない僕のこんな姿なんて
咽かえるほどの愛の言葉を囁かれて
目が開かなくなるほど涙が零れたのは
もう一度あの時の笑顔を見れるのならば
やめて入ってこないで、お願いだから
許しを請おうだなんて甘い考え
汚してほしいの、この私という器を
楽園に行ってみてもすでに時は遅くて
凛と頭に響く君の言葉に
留守にしていた間に君の心は
冷血な君の視線さえも愛おしく
ロスタイムは計らないで
分からない、あなたの気持ちはもう
誘(をこつ)るのはあなたの嫌なクセなのに
ん、これでいいんだろう?




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