新年早々

忍里と言えども新たな年を向かえ年神様に祝いの酒を次ぎ、皆で祝う。木ノ葉でもそれは同じこと。火影である綱手を筆頭に祝いの席が催されていた。

「あたしの酒が飲めないってのかい?あぁあ?」
「綱手様!飲み過ぎですよ!」
「ばぁちゃん俺ってばまだ未成年…!」

忍たちが集い、新しい年の始まりを互いに祝っていた。今年の抱負や祈願など互い互いに言い合い笑い合い、これから始まるであろう任務の日々の安全を願う。

「えー…それでは!明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします。」

「明けましておめでとうだってばよ!カカシ先生お年玉くれってば!」
「はーい、おめでとう。後で俺ん家に来たらあげるよ?」
「明けましておめでとうございます。こらナルト!行っちゃ駄目よ!」
「おめでとうございます。ナルトは今年もちんぽ小さいのかな。」
「うるせーよ!」

中忍の挨拶を合図に一気に祝いの席が盛り上がった。各々新年の挨拶をし、酒を飲み、用意された御節に自然と箸が向く。

「はい、ナルト。君の分ね。」
「サンキューだってばよ!ヤマト隊長!」
「テンゾウ…」
「あ、いや、僕はそんなつもりじゃ…ははは、」

ナルトの皿をヤマトが取り分けナルトが礼を言い、カカシが目くじらを立てそれにサクラは呆れたように溜め息を付きつつも笑い、サイはそのやりとりを不思議そうに見つめ、そこへ綱手がナルトに悪い虫がつく!と怒鳴りつける。
何もない平穏な光景だ。
毎年、毎年、大切な人達と仲間と、こうして新たに年を迎える。

幼い頃にはなかった何事もないこの平穏な光景に口元を綻ばせながらヤマトに取り分けてもらった御節を頬張るナルトだった。


― この何気ないことが俺の幸せなんだ


終わり

年を跨いでのおざんぷの展開に悶々としている毎日ですがせめて年明けくらいほのぼのしませんか?という思いで書きましたら、とんだ駄目文に仕上がってしまいまして…。
ナルトには少しでもほのぼのして欲しい!



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