パブロフの狗


※非合法商業施設時代のフジオ少年(10代前半くらい)がモブおじさんに色々されちゃう話
※がっつりエロなので注意
※最初から最後までまじでヤッてるだけです



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大きなベッドの中央に座らされたフジオは、俯いて自分の膝頭を見つめた。その表情は固い。これから己が晒されるであろう状況への不安と嫌悪、そして僅かな恐怖感が、フジオの白い肌をよりいっそう青白く浮かび上がらせる。
「……緊張してる?」
男は唇を持ち上げて愉快そうに笑った。フジオは唇の震えを悟られぬようにして小さく頷いた。男の手が伸びてきて、フジオの顔の輪郭をゆっくりとなぞる。右から左へ。フジオの震えを見透かすかのように、男の親指が下唇をかすめた。
この場の支配権を握るのは、少年ではなく彼だった。彼はフジオを金で買った。命を奪う以外ならば何をしてもよいという契約で。フジオは決して抗ってはならない。

「かわいい」と男は言う。フジオの怯えさえも愛おしむ声だった。手はやがて首の動脈を確かめるようになぞり、華奢な少年の肩を抱く。
フジオはシャツ越しに男の手の体温を感じ取り、息を吐いて身を捩らせる。直接触られるよりも、薄い布1枚を隔てた今の方が敏感になってしまう。男はフジオのそういう特徴をよく知っていた。白の長袖シャツにグレーのスラックス、ストライプのネクタイというフジオの服装も、男がわざわざこのために用意させたのだった。シャツの袖が少し余っているのも、ぶかぶかな方が良いという男の趣味によるものだ。

「ん……」
フジオの吐息に熱が混じるようになってきた時、男はフジオの耳に顔を寄せた。
「フジオくん。約束した通り、アレはちゃんと入れてきたかい?」
「……っ」
その言葉を受けてフジオは咄嗟に顔を背けた。それは否定ではなく羞恥からくる反応だった。唇を噛み、頷く。こちらは肯定。
「じゃあ見せてよ。……これ?」
背中をまさぐっていた男が、フジオのスラックスのポケットに入れられたものを見つけ出す。わざとらしい蛍光ピンクのまるいフォルム。ON・OFFスイッチがついたそれの先には、同じくピンク色をした細いコードが繋がっている。コードはスラックスの内側へと続いていた。男がコードを軽く引っ張ると、フジオは嫌がるように腰を捻る。

「今、もう入ってるんだ?」
「……はい」
「いつから入れてるの」
「……今日の、昼すぎ、から」
「ちゃんと自分で拡げられた?誰かに手伝ってもらったりしていないね?」
「ひとりで……やりました」
「そっか。言いつけを守っていてえらいね。……本当に入ってるか確かめてもいい?」
「……」

フジオは返事も頷きもしなかったが、男はそれを受諾と受け取り、スイッチに手をかける。
「あっ……んん、んっ」
低い動作音が鳴り、フジオはたまらず押し殺した声を上げた。膝頭を擦り合わせて苦しさを紛らわせようとするが、内側で蠢く異物には抗いようがない。男はスイッチを入れたり切ったりを繰り返し、スイッチがオンになるたびにフジオの腰が揺れるのを楽しんだ。

「や……やめ、あっ、……はぁっ、う……」
「……本当だ。ちゃんと入ってる。いい子だ……」
「あっ!ああっ、やあっ、あんっ!あああっ」

ご褒美とばかりに、男はローターの出力を一気に最大まで引き上げた。フジオの内腿がひくひくと痙攣する。助けを求めるように男の腕に縋り付くが、男は手のひらの中でスイッチを弄ぶばかりで、フジオの懇願を無視する。
「もうっ、あっ、おわりに……んんっ、やだ……っ」
「『やだ』なんてかわいいね。でもまだだよ……止めてほしいなら、ちゃんと上手におねだりしないと」
「とめて、はやく、あ、んあっ、ああ、とめてっ、くださ……」
「足りないなあ」
意地悪げに男はにんまりと笑う。フジオは絶望を塗り込めたような表情を見せた。
「……あ、そうだ。このまま服脱いで、ローター入ってるとこ見せてくれたらいいよ」
「えっ……」

男はローターの出力を下げてやり、「ほら」とスイッチを放り投げた。フジオは呆然とスイッチを見つめる。その目には先程とは別種の絶望がよぎったが、やがて決意したように下唇を噛み締めた。ローターは未だ作動しているが、動けないほどではない。フジオは震える手でベルトのバックルを外し、スラックスを押し下げた。
「んん……っ」
その拍子に、スラックスに絡まっていたコードが引かれ、フジオに新たな刺激をもたらす。それでも彼は懸命に手を動かし、下着を膝のあたりまでずり下げた。
ペニスは既にゆるゆると持ち上がっていた。フジオは咄嗟に視線を逸らしてそれを見ないようにする。嫌だと、止めてくれと口では言っておきながら、己の内側を押し拡げる異物によって、彼は苦痛だけでなく快感を拾い始めていたのだ。その事実に耐えることができなかった。フジオは羞恥で耳を赤く染め、スラックスと下着を脱ぎ捨てる。早く終わらせたい一心だった。

「いい眺めだね」
男は低く笑い、フジオと同じようにズボンを脱ぐと、自身を扱き始めた。フジオの痴態を肴にしようというらしい。
ねっとりとした視線を強く感じながら、フジオはぎこちない動作で尻を男に向けた。膝と手を付いて四つん這いの姿勢になる。まるで主人に服従する犬のようだ。
「ほら、ちゃんと足開いて、腰を高く上げるんだ。そうしないとよく見えないだろう?」
その命令にフジオは抗えない。目を固く閉じたまま、男の言った通りに体を動かす。
「ああ……よくできたね。丸見えだよ……ちゃんと奥まで咥え込んでる」
男は満足気な溜め息を漏らした。ローターの先はフジオの奥に深く隠れている。戯れに出力を上げてやれば、びくりと腰が跳ねた。内部の動きに合わせて穴の入り口がひくひくと収縮した。安っぽいピンク色のコードが穴から伸びているさまは滑稽ですらあった。

「やだっ、あっ、見ないでっ」
「自分からこんなふうになっておいて、見ないでなんてよく言えるね……ああ、カメラを持ってくればよかったな……。この光景、君にも見せてあげたいくらいだ。自分が今どんな格好をしてるか分かるかい?」
「ああ、やだっ、はずかしい……」
「そうだね、とっても恥ずかしくていやらしい格好だよ。これからもっともっと恥ずかしくなってもらうからね」

そう言って、男はローションのボトルを取り出した。とろとろとした透明な液体がフジオの肌を滑る。その冷たさにフジオが体を強張らせている間に、男はローションをまんべんなく広げていった。肉の薄いちいさな尻は、あっという間に液体まみれとなってぬめりを帯びる。ローションを纏わせた男の指は、ローターを咥え込んだ穴の近くへと伸びる。
「あッ、だめ、そこは……、あああっ!あっあっあっ」
指が無遠慮に侵入してきて、フジオはたまらず甲高い声を上げる。ローターによって押し拡げられていたためか、フジオの内奥はあっけないほど簡単に指を受け入れた。第一、第二関節を通り越し、中指の根元まで飲み込まれていく。ローターと指が、フジオの内側をでたらめに掻き乱した。フジオは枕に顔を押し付けて耐えようとするが、喘ぎ声を抑えきることはできなかった。

「あんっ、ああっ、や、あ、ああ……っ」
「ほらほら、フジオくん。今何が入った?きみの中で動いてるのは何?」
「ゆび……っ、ゆびが、ぐちゃぐちゃ……っ、あんっ、」
「正解だよ。ご褒美にもう一本増やしてあげようね」
「そんな、んう……っ」

男は更に人差し指を差し込む。二本の指が深くまで沈み込み、爪の先端で肉壁を引っ掻いた。痛みは快感へと変換されていく。
「あー……すごいなあ、奥までずっぽりだ。中も外もどろどろでさ……分かる?」
フジオはもはや苦痛を感じる段階はとうに過ぎたようで、唇から溢れる喘ぎは快楽のみに染まっていた。触れてもいないのに、フジオのペニスからは先走りが溢れてシーツを汚している。本人は二本の指から与えらえる刺激に翻弄され、己の変化に気付いていない。

「もうローターの役目は終わったみたいだね。自分で抜いてみるかい?やってごらん」
男の言葉に促されるまま、フジオは紅潮した顔を上げた。息が荒い。顔だけを後ろに向け、恥部に手を伸ばす。人差し指がピンク色のコードに触れた。おずおずとコードを引く。
「あっ……」
ぬぽり、湿った音と共にローターが抜かれた。フジオの肉壁の色よりも鮮やかで毒々しい、蛍光ピンクの丸い物体。ローションとフジオの体液を帯びて、その先端はてらてらとぬめり輝いていた。

そして男は見逃さなかった。ローターが抜かれた瞬間、フジオの目が切なげに揺れたのを。これがなければ物足りないとでもいうかのように。
「今、物欲しそうな目をしてたね。やっぱりローター抜かないほうがよかった?」
「ちっ、ちが……」
「違わないよ。だってアナルが今もひくひくしてる。もっと太いのを入れてほしいって。はしたない子だなあ」
フジオは首を左右に振って否定する。この反応は自分のものではない、自分はずっとやめてほしいと思っている、そう主張するために。男はフジオが零したカウパー液を眺めて目を細めた。

「じゃあここで本当にやめていいのかい?指しか入れてない中途半端な状態で?」
「やだ……そんなのじゃない……」
「本当は欲しいんだろう?指なんかよりもっと太くて熱いやつをさあ。だったら行動で示しなよ」

ほら、と男は股間をフジオの眼前に差し出した。フジオはどろどろに蕩けた目でそれを見た。そそり立ったペニスを前にして、本能的に喉が鳴る。下腹部がじいんと疼くのを感じた。衝動に抗えない。欲しい。この熱に貫かれたい。そう思った時には既に、フジオは男のペニスを口に含んでいた。
「はむっ……んっ……んむ……んんっ……」
指で根元を扱き、先端に舌を這わせる。口を大きく開けなければ咥えきれないほどの熱量。腔内に苦い味が広がる。喉の奥から唾液が溢れてくる。口の粘膜にペニスを擦り付け、舌で挟み込む。頭を動かすたびに、じゅぷじゅぷという淫靡な音が鳴る。
フジオはもう解放されることを考えていなかった。羞恥は既に吹き飛んでいた。口の中にあるものをもっともっと大きくしようという単純な思考だけがある。ただ無心にしゃぶりつくことしかできなかった。

「ん……ふっ……んうっ……」
「あー……いいよ……それでいい……上出来だ……」

男は荒い息を吐き、フジオをシーツの上にうつ伏せに押し倒した。命令されるよりも先に、フジオは腰を高く上げて出迎える。その従順な態度に男はひどく満足そうな息を漏らした。
「いい子だ……とびきりのご褒美をあげないとね……」
腰を掴み、男はゆっくりとフジオに自身をうずめていった。十分に蕩けたそこは、ひくひくと痙攣しながら熱を受け入れる。フジオの嬌声がより大きくなる。
「あっ……あ、やぁっ、あ、ああっ!やだっ、んっ!んんっ、あんっ!ああっ、んっ、んあっ!あー……やあ……」
「ほら……最後まで入った……見てごらん……」
フジオは枕に顔を押し付けていたが、その言葉を受けて、下から結合部を見上げた。完全に勃起した自身が視界に入る。繋がっているのを意識した瞬間、フジオの内側がきゅっと締まった。

「あっ……あつい、あつくて、あんっ……!」
男がフジオの腰を持ち、ゆっくりと体を前後させる。寄せては返す刺激の波が、徐々に熱を高ぶらせていく。男は腰を限界まで引くと、次の瞬間最奥まで叩きつけた。その振動でフジオの腹が揺れる。フジオは悲鳴にも似た嬌声を上げた。瞳に溜まった涙がとうとう零れ落ちた。ひとたび零れた涙は、とどまることを知らずに流れ落ちる。

「もう、だめ……あんっ」
「まだまだだよ。こういうのはどうかな」
「あっ!?あんっ、あっ、あっ、ああっ!だめ、やだっ、おかしく、なっちゃう……!」

ピストンの動きが激しさを増し、短い間隔で何度も何度もペニスが内壁に叩き付けられる。ピストンの度に体がぶつかり合って、ぱちゅぱちゅという水音が響く。二人の間でローションが糸を引く。フジオは快感より先に恐怖を覚えた。
「ああ……気持ちいいよ……すごくいい……」
「あっ、あんっ!あんっ!あっあっ!あっあっあっあっあっ」
意味を成さない鳴き声ばかりが口をついて出る。腰を揺さぶられ、溢れた涙がシーツに飛び散った。もう何も考えられない。頭の中がぐずぐずに煮崩れていくようだった。

男は繋がったままのフジオの体を抱え、騎乗位の体勢へと導く。自分の上に跨ったフジオの顔を見て、男は意外そうに目を見開いた。
「なんだ、きみ……泣いてたの?」
フジオは半ば茫然自失ぎみだった。虚ろな目は焦点が定まらず、流れた雫の痕が頬に筋を作っている。
「そういう顔は、ちゃんと見せてくれなくちゃ」
男はフジオの腰を掴んで上下に動かす。あっあっあっあっ。半開きになったフジオの口から喘ぎ声が漏れる。腹を押すと音が鳴るぬいぐるみのような反応だった。あっあっあっあっ。男は上下運動をしながらフジオのペニスを扱いてやる。揺さぶられるだけではない刺激を受けて、フジオが瞬きをする。

「あっ……そっちは、だめ……んあっ!」
「ほら、自分で動きなさい」
「あっ、はぅっ、あんっ、ああっ、あついっ、どっちもあつくて、やだぁ……っ」

嫌だと言いながら、フジオは自分から腰を揺らして快感を拾っていた。バックの時とは異なる種類の熱だ。逃げ場のない体勢で、抉られるような刺激を絶え間なく受けなくてはならない。激しいピストンを受けてフジオの体ががくがくと揺れる。
「あっあっあんっ、もうだめ、あつくて、あんっ、もう、イッちゃう、あんっ!」
「いいよ……っ、イけ……!」
「ああっ、おねがい、もう、んうっ、あああ……――っ!」
押し寄せる快感の波。フジオはぐっと胸を反らせ、口をはくはくと開けたまま射精した。吐き出された精液が、フジオの腹と男の手を汚す。フジオは何度も浅い息をついた。
「よしよし……いい子だ……次はこちらがイッてもいいかな」
男の手がフジオの頬をなぜる。フジオは目を細め、その手に頬ずりしながら頷いた。

男はフジオを抱きかかえると、その背中をシーツの上へと優しく倒してやった。次に何をされるかは分かっている。フジオは従順に足を開き、男の体をその間へと招き入れた。
より近づくようにと、男の体が覆い被さってくる。フジオは男の頭を腕で包み込んだ。
「さあ、動くよ……っ」
「ん……んんっ、あっ、はぁ、あんっ!ああっ、や、あっ」
肌と肌を密着させて二人は揺れる。何もかも溶け合ってひとつになるように。男の荒い息と、フジオの喘ぎ声が同じタイミングで発せられる。ローションの水音がやけに耳にこびりつく。
吐精する直前に男はペニスを引き抜き、濃い白濁をフジオの腹へとぶち撒けた。そして精液をフジオの臍の窪みや肌に丹念に練り込んだ。子を宿せぬ少年の腹は平坦だ。それでも男は執念じみた手つきでフジオの腹をなぜる。

「ははっ……お疲れ様、フジオくん。よくできました」
「……はい」

フジオが仰向けになって浅い呼吸を繰り返している間に、男は荷物の中からガラス瓶を取り出した。瓶の中には色とりどりの金平糖。
「はい、ご褒美だよ」
この男はいつもこうだ。事が終わると毎回「ご褒美」と称して甘いものを与えてくる。砂糖菓子であったり飴であったり、ビスケットやグミだったこともある。種類は様々だが、いずれも小さな子供に与えるような甘味だった。フジオが甘いものを好きだからではない。単にこの男の趣味なのだ。

半開きの口に押し込まれた金平糖を、フジオはただ義務的に噛み砕く。ざりざりとした食感が舌の上を滑り、溶けていく。金平糖がフジオの口の中に消えたのを見届けて、男は満ち足りた笑顔を浮かべた。

「これからもたくさんセックスして、たくさん甘いものを食べよう。いつかきみの舌が、甘さを認識しただけで精液の味を思い出すように」



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2016/08/24


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