ダークニンジャ=サンの新しい呼び名を考えよう会@キョート城円卓会議室


※新生ザイバツの幹部陣がフジオの呼び方について話し合うだけの会話文
※ギャグなのかなんなのかよくわからない
※ことごとくキャラ崩壊している

ヘグ:ニーズヘグ
パガ:パーガトリー
ミラ:ミラーシェード
タコ:パープルタコ
フジ:フジオ

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パガ「突然だが、『ロード』に代わる呼び名を考えねばならん」
ミラ「ダークニンジャ=サンではいけないのでしょうか?現状でもその呼び方で何か不便があるとも思えないのですが」
タコ「そうよォ。今までみたいに好きなように呼べばいいじゃない」
パガ「否!利便性の問題ではない!ザイバツの長たる御方は、下々の輩に軽々しく名を呼ばれる存在であってはならぬ!誰もが名を口にすることを憚り、畏敬の念でもってあの方をお呼びするようになって初めて、長としての威厳が保たれるのだ!」

ヘグ「ふむ……言い方はちと気に食わんが、まあ、一理ある」
パガ「ホホホホ!さすがグランドマスターといったところか。同じ長虫であっても少しは理解が早いと見える」
ヘグ「その余計な一言が気に食わんと言っておるのじゃ」
ミラ「確かに、形から入るのも大切なことです。呼び名を統一させることで組織内の一体感も高まる」
タコ「難しいことはよく分からないけど……みんながそう言うなら、そうなのかもね」

ヘグ「しかし、あやつを何と呼ぶか、とな?そんなもの本人に直接訊けばよかろうて」
パガ「奥ゆかしくない!実に奥ゆかしくない行いぞ、ニーズヘグー=サン!直接尋ねるなど無礼の極み!まずは我等で案を出し合い、いくつか候補を挙げてから伺いを立てるのが道理であろう!」
ヘグ「面倒じゃのう……城の主なのだから、『殿』とでも呼べばよかろ」
タコ「時代劇の見すぎじゃない?おじさま。あのひと、結構かっこつけなトコあるでしょ?スタイリッシュな呼び方がいいと思うんだけど」
ヘグ「すたいりっしゅ?……難しい言葉を使いよる」
タコ「そんなのおじさま達のセンスが古いだけよお。いい?ダサいのは論外だし、あんまり渋すぎるのもダメなの」
ミラ「例えば?」
タコ「ウーン、そうねえ、たとえば……アカチャン!」
パガ「それは自分が呼びたいであろう!却下!」

タコ「えー?もうアカチャンでいいでしょ?かわいいじゃない、アカチャン」
ヘグ「それはおぬしだからまだ許されるが、考えてみい、たとえば儂があれのことをアカチャンなどと呼ぶ光景を!」
パガ「ウッ……」
ミラ「ニューロンに深刻なダメージを受けました」
ヘグ「慣れないことはするものではないな」
パガ「サブイボ案件であるぞ」

タコ「アカチャン、ダメなの?それじゃあねえ……『社長』!」
パガ「ザイバツ・シャドーギルドは秘密結社であって企業ではない!却下!」
タコ「なら『会長』は?」
パガ「そこらの老人会の会長めいたアトモスフィアを感じる!威厳がないので却下!」
タコ「じゃあ『校長』!」
パガ「ザイバツは学校ではないと言っておろうが!」
タコ「ウーン、『組長』!」
パガ「それではヤクザと変わらん!あといい加減『○○長』縛りから離れんか!」
タコ「アッばれちゃった?」

ヘグ「それならば『大将』はどうじゃ?寄せ集めのニンジャの長にはふさわしかろう」
パガ「ハァーッ!これだから下賤な長虫は!気品が感じられん!却下である!」
ヘグ「貴様、儂の案を切り捨てたいだけではあるまいな」
パガ「ホホホホ、知らぬ知らぬ」

ミラ「……すみません、発言してもよろしいでしょうか」
パガ「お?おお?ミラーシェード=サンか」
タコ「あんまり喋らなくて影薄いと思ってたら、あなた書記してたの?真面目チャンね」
パガ「よかろう、申してみよ」
ミラ「その……あくまで私が個人的に呼びたいだけではあるのですが……」
タコ(あっなんか嫌な予感がする)

ミラ「『オヤブン』、とか……」

「……」「……」「……」

パガ「ここはシャドー・コンではない!却下!」
ミラ「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
ヘグ(よく言ったパーガトリー=サン!)
タコ(この子よくわからない所でズレてるわよね……オヤブン呼び却下されてスゴイショック受けてるし……)
ヘグ(慰めてやればよかろ)
タコ(遠慮しとくわ)

ヘグ「ハァー……どうした、これでは一向に決まらんぞ」
タコ「せっかく良い案を出したと思ったらすぐにダメ出ししてくる誰かさんのせいじゃない?」
パガ「端から期待はしておらなんだが、こうも無能の集まりだとはな!」
タコ「全然心当たりないみたいだし」

ミラ「ああ……このような時、バンシー=サンがいれば気の利いたアイディアを出してくれるのだが……」
タコ「だったらちょっとサンズ・リバーのほとりに行って聞いてきてよ」
ミラ「それは遠回しにオタッシャせよと言いたいのか、パープルタコ=サン」
タコ「ファハハハ!別に遠回しに言ったつもり無かったけど?」
ミラ「……何?」
パガ「まあまあ、喧嘩はやめんか、二人とも。苛ついたところで何も変わらん」
タコ「なあに、麻呂のおじさま。そんなこと言うくらいならもっと良い案があるわけェ?」
パガ「フン、それはもう選りすぐりの……」

ネクサス(――イマージェンシー。今、ダークニンジャ=サンがその場に向かっておられる)
パガ「アイエッ!?」
ミラ「ダークニンジャ=サンだと……!?」
ネクサス(いかにも。心の準備をされたし)
ヘグ「おうおう面白くなってきおったわ」
タコ「ちょ……ミラーシェード=サン!とりあえずそこの『ダークニンジャ=サンの新しい呼び名を考えよう会』の紙外して!」
ミラ「りょ、了解した」

フジ「……貴様ら、揃いも揃って何をしている」
ミラ「だ……ダークニンジャ=サン……何故ここに」
フジ「騒がしい程におれの名が連呼されて気にかからぬわけがなかろう」
タコ「で、気になって来ちゃったわけね」
フジ「おれはどのような名で呼ばれようと興味はない」
ヘグ(などと言いつつやたらとそわそわしてるのは指摘しない方がよさそうじゃな……)

ミラ「話し合った結果、今までにこのような案が出たのですが、ご覧になられますか?」
フジ「見せてみろ」

フジ「……………………」

タコ(やだわこの空気……)
ミラ「……やはりお気に召されなかったでしょうか……」
フジ「そのようなことはない。だが、議論を重ねればより適切な案も出てこよう。続けよ」
ミラ「は、はあ……」

ミラ(お気に召されなかったのか……)
パガ(気に入らなかったのだな……)
タコ(気に入らなかったのね……)
ヘグ(気に食わんならはっきりそう言えばよかろうに……)

ヘグ「……で、本格的にどうする?このままでは頭打ちじゃぞ」
パガ「そなたらの貧困なボキャブラリーに期待したのが悪かったか……」
ミラ「いっそギルドの皆にアンケートを取ってみてはどうでしょう」
タコ「ふざけた結果ばかりになる未来しか見えないけど」
ミラ「それはないはず。我等があるじの呼び名だ、皆懸命に考えてくれるに違いない」
タコ「変に楽観的ねえ」
フジ「…………!」
「「「!?」」」

ネクサス(エマージェンシー。ダークニンジャ=サンのニューロンに微細な揺らぎが発生した。早急に発生原因の検証を要請する。そのためダークニンジャ=サン以外の4名の意識を専用回線で繋いだ。活用されたし)
ヘグ(相変わらず仕事が早いなネクサス=サン)
タコ(というか何?さっきの会話のどこにあの人が反応する要素あったの?)
ヘグ(儂には分かるぞ。ミラーシェード=サン!お前だ!お前の発言を聞いた時にあやつは反応しおった!)
ミラ(わ……私ですか!?しかし私の発言のどこに……)

パガ(――もしや、『あるじ』ではないか?)
ミラ(『あるじ』……?)
パガ(先程ミラーシェード=サンは言ったであろう、『我等があるじ』と。それがあの方の琴線に触れたのでは?)
ヘグ(『あるじ』、なあ……どのあたりに気に入るポイントがあったのか分からんわい)
タコ(まあそれは今に始まった話じゃないし……)
パガ(とにかくダークニンジャ=サンは『あるじ』という呼び方を気に入られたのだ、それとなく推すのが上策ぞ!)
タコ(でも本当にお気に入りかどうかはハッキリしてないでしょ?ちゃんと確かめてみないと)
ミラ(確かめるといってもどうやって?)
タコ(つまりこうよ、)

タコ「ンー、そうねえ、あたしたちのあるじの名前だものね、ニューロン焼け焦げるくらい頑張って考える子がいたっておかしくないわよね」
フジ「……」ピクッ
ヘグ「そうじゃそうじゃ、なんといってもあるじじゃからのう」
フジ「……」ピクピクッ
タコ「ネ!あるじだから!」
フジ「……」フワワワ…

ミラ(あ……あからさまだ!あからさますぎる!)
パガ(しかしダークニンジャ=サンの反応も分かりやすい!あるじ呼びをされて幸せそうな桃色オーラを発しておる!実際ファンシー!だが顔はコワイ!)
タコ(ねっ効果的でしょ?)
ヘグ(一芝居打った甲斐があったわい)
ミラ(では、ダークニンジャ=サンは『あるじ』と呼ばれたいことが確定したということでいいのでしょうか)
パガ(うむ。問題はどうやって決定するかだが)
タコ(ミラーシェード=サンが案を出すべきでしょ。言い出しっぺなんだし)
ミラ(いや別に私は『あるじ』呼びが良いと言ったわけではないのだが)
タコ(いいから!!ホラ!!!)

ミラ「アー……その、発言しても?」
パガ「よかろうぞ!ミラーシェード=サン、アンケートを取る以外に何か案があるのかね?」
ミラ「ええと、ハイ、つい先程、とても偶然に、それはもう偶然に閃いたのですが……『あるじ』という呼び方はどうだろうかと思いまして……」
タコ「いいわねそれ!!!!!!!」
ミラ(食いつき方がロコツ!)
ヘグ「儂も良いと思うぞ!あるじ!なるほど天晴な呼び方じゃ!」
パガ「ふむ!悪くはない、いやむしろ遥かに良いのでは!?あるじ!しっくり来るぞ!」
ミラ(お二人もなぜか突然大根演技になっておられる!?)
タコ「でしょ!!!!!最高よね!!!!!あるじ!!!!でしょ!?!?!?!?」
ミラ「あ、ああ……皆は賛同していますが、ダークニンジャ=サンはどう思われますか」
フジ「………………」

フジ「…………お前たちがそこまで言うのなら、構わん」フワワ…

(((めんどくせえ…………)))

タコ(ちょっと今なんでハモったのキモチワルイ)
ヘグ(いいから話を進めんか)
パガ「オホン!ダークニンジャ=サンもそう言っておられる!よって新しい呼び名は『あるじ』に決めるものとする!異論はないな!」
タコ「ハーイ」
ヘグ「うむ」
ミラ「ハイ」
パガ「ではこの決定事項は後日改めてギルドの皆に伝えるものとする!ミラーシェード=サンは議事録をまとめ、私に提出するように!」
ミラ「ハイ!!!」
パガ「あるじもご臨席賜り感謝致します!後のことは我等に任せ、あるじはどうぞ玉座に戻られませ!あるじであるがゆえ!」
ヘグ「あるじじゃからな」
タコ「それじゃまたね、あるじ?」
フジ「よしなにな」フワワ…

「「「………………」」」
パガ「やっと終わったな……」
ミラ「どっと疲れたのは気のせいでしょうか」
ヘグ「呼び方ひとつでこれとは、手のかかるあるじじゃ」
タコ「あるじって呼ばれて満足オーラ出してるのを見るとカワイイなんだけどね」
ミラ「カワイイ……?おぞましいの間違いでは?」
ヘグ「おぬし謙虚に見えて結構言うこと言いよるな」



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2015/11/23


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