僕の愛しい人について


もうほんとアカギさんが可愛くて困ります。

僕が私物で持ち込んだピッピ人形を気に入ったみたいで、読書する時なんていつも膝の上に乗せてますよ。たぶん無意識なんでしょうけど。膝の上に無いと落ち着かないみたいですよ、あのピッピ人形。
嫉妬?それはまぁ嫉妬もします。僕だって膝枕なんか一度もしてもらったことないのに!でもピッピ人形とアカギさんの取り合わせがあまりにも可愛いすぎて嫉妬する暇もありません。
できることならあのピッピ人形と入れ替わって一日中アカギさんの膝を堪能したいです。不健康そうだから女性のように柔らかい膝は期待できないだろうけど、それがいいんです。あーやっぱりこの感触がアカギさんだよなーって実感したいんです。分かりますかこの気持ち。いや別に分かってもらわなくて結構です。僕自身が分かればいい話なので。

アカギさん、ああアカギさん。僕がキスしようとすると前は全力で拒否してきたのに、今では素直に受け入れてくれるようになったアカギさん。無反応は素直の証ですよね。僕に興味が無いだけなんてことはありませんよ、うん。慣れ切ってしまうくらい僕とのキスが日常的になったってことです。

え?凄いポジティブだねって?それはそうでしょう、あの人と付き合うにはポジティブ思考じゃないとやっていけませんから。アカギさんは捻くれた性格してるので、真っ正面から相手をすると、まともな人なら心が折れますよ。僕はアカギさんの「特別」なので常に正面突破ですけど。まっすぐ正攻法で来られるのは苦手みたいです。いつもの冷静さが嘘みたいにすぐうろたえて、時々変なこと言い出したりします。宇宙語なんですかねあれは。うろたえるアカギさんもまた可愛いくて僕はそろそろ失血死しそうです。

……って、気付いたらもうこんな時間じゃないですか。早く帰らないと夕飯が冷めるってアカギさんに怒られる……あ、そういえばアカギさん、今までは食事といえばライ麦パンとミルクとサラダしか食べなかったらしいんですよね。美味しいものを食べて幸せになる感覚が分からなかったみたいで。勿体ないですよね。自分の健康には無頓着というかなんというか。
でも、僕と一緒に暮らすようになってから、少しずつちゃんとした食事もとるようになってきてるんです。自分で料理を作ったりして。全部僕に食べさせるためっていう所が嬉しいなぁほんと。アカギさんは素直じゃないけど優しいんですよ。
どうしよう、今すぐ抱きしめたくなってきた……帰ります。僕の話に付き合ってくださってありがとうございました、ゲンさん。

「……わざわざ鋼鉄島に来てまで、結局君は何をしたかったんだい?」
「ただのノロケです」


(……そんなことだろうとは思っていたさ)




2010/09/14

ゲンさんが話相手に選ばれた理由→「だって暇そうじゃないですか」(byコウキ)
暇じゃないよ!ルカリオと戯れるので忙しいよゲンさんは!


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