[> 呪縛





すごく短い



黒の手が白の長いサラサラした髪に触れる。
真紅の瞳が弧を描くようにふわりと微笑み、胸が少し高鳴った。
そして耳元で一言。

「好きだよ」

いつも側に居てくれる唯一無二の対。
囁いてくれる愛言葉。
嬉しくて でもはずかしくて、それを誤魔化す様に目を逸らして適当に相槌をして

「知ってる」

小さく呟くと劉黒は困った様に眉を下げて そうだったな、と言った。
その声色は少し寂しそうで気づいたときにはまたやってしまったと自己嫌悪。
離れていく黒の手を引き寄せてギュッと握り、真紅をじっと見た。
すると 大丈夫、気にするなと頭を撫でてくれた。




呪縛

好きだって言えたら…。
その一言が私をきつく縛り付ける。


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好きだと言えないネゼを書きたかった







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