▽ つめたいのを待ってる △ 名無ツクさま バルコニーに涼音 身体をひやすのは簡単 心をあつくするのはむつかしい 厄介な太陽 嫌いとか苦手とか甘いとか 融解パゴファジア 側にいたいなら まずはカラダを冷やしておいで 甜凪さま 愛しのレグルス 弾けずとも恋い 痛がりたい恋人 大事にしたいな キラーと口付け 口内の氷菓も。 胸を冷たくするのは僕の方 七緒さま リリムの心臓は甘い 花火葬 雹食症 傷が開いたから 癒えない魔法 嘆きのロマンス 13月の遺伝子 革命は震えるほど奇麗 カタストロフィ＝エフ ニナ、声を聴かせて -273は零になりうるか 君には青が必要だった 泡に成り損ねた爪先 歯が溶け落ちる夢は現実になる 左側の受信器 マロウさま 無彩色にキスをした まるで冷えきった氷砂糖 けんもほろろに笑ってみせて 生ぬるい嘘を飲み干した 無情に浸ってさようなら はだしと頭痛 溶けたアイスは不味いから 冷たい唇とレモン味 夏が凍って砕けたとして 太陽は僕等を赦すだろうか pandaさま INSTANT KISS 冬は温もりを探したクセに ハイドレンジアの瞳 逆光女神 「好きになっても知らないよ。」 ぐりこさま バルコニーには花が咲いている わたしと夜に泣いておくれ やがて愛になるために 週刊誌にはまるでひとつの記事としてささやかれたいのです デートならあの休日のように二人乗りをしたい それから引き離される恋人のようにお互いの名前を呼びあいましょう そうしてまた夜に泣いておくれ やがて骨になるために もう、焦がれていいかい Rさま 君との未来をさがしていた 本物とそうじゃないものは選り分けて、そうしてただひとつだけ認めてちょうだい。 佐伯さま ガラスの中で絶叫 炭酸多めでおねがい 愛されたいと笑う仮面 冷えた夜道で手を繋ごう 溶かして冷やして愛してね ドライフラワーが泣いている お揃いの傘だけが君を待ってる バイバイだけが無機質だった部屋 そんなに熱い恋なら保冷剤あげるよ レモネードで満たしたバスタブに浸る 残したキスマークくらい愛だと言ってよ かき氷さま まだ炭酸が弾けてる 頭痛の中の幸せ 真っ赤な舌を青く染めて クーラーでたっぷり冷やされた君の指 君がこのまま目覚めなかったら 泡沫の音に全てが消える 温めて、凍えてしまいそうなの。 こんな時だけ冬が恋しい 午後3時、日差しが少し傾いた頃、 くすぶる熱を全部溶かして たしさま ふるえる準備をしてほしい 触れ合うことはきっと出来ない 君の熱に凍えたかった 泣き崩れた私に、一瞥だけくれたね 貴方はとっても冷たいひと 73さま あいすくりんのじゃれあい 冷まし合いっこ 茹だるまで絡ませて、そのまま逃避行 低体温情事 レモネードと14時に待ち合わせ 結び露 無関心でいて、と目を伏せた横顔をずっと見つめるこの熱量の行き先が透き通るほど美しいままであってほしいとそればかり願ってしまう。 れいさま さよなら犇めく白昼夢 息を詰めたらはじまる 真夜中、君は誰よりも白く こもれびに影は踊る 数えてみせて たとえば其処にあなたは居るか 二の腕に蜂蜜とろけて 笹倉 やさしい顔でひえた指で、けれど愛だけ足りないの 時計回りにかなしみは踊る バニラアイスの卒業 涙もはんぶんこ きみが触れた唇がかゆい ← |