生きるために、必至なのです。



「おじいちゃん、お仕事終ったよ」

「おおパスカ!随分早かったな」

「今日はえっと…コラッタとピカチュウとポッポです」

「パスカ、いつもご苦労様じゃ。もう休んでいいぞ」

「わかった!いこっカゲボウズ!」


あれから2ヶ月ほど
私はオーキド博士に引き取られました。

んで、研究所に住んでいいと言われたので一室を借りて暮らしています。

あ、ちゃんとお手伝いはしてるよ?
そりゃ無償で生活させてもらう訳にはいかないしね

そのお手伝いは"ポケルス"に感染したポケモンの捕獲。
たしかポケモン学会だかでも極秘だったはず…なんだけど、私のカゲボウズが感染したらしくて、そこから他のポケモンに感染させていくっていうお手伝いをしています。

ちなみにお給料は、泊めてもらう分も差し引いても1日800円。
本当は1000円らしい。

まあ、200円は私が勝手に渡してるたけだけどね

で、今の所持金はお給料を貯めたのとお母さんからもらったので5万くらいかな?

夢は博士に迷惑をかけないようにさっさと出ていくことです。

とりあえず話すのもここまでにして部屋に戻ろうとすると、研究所の扉が少し開き、その隙間からウニのような頭がちらりと見えた。


ヤバイ、あいつが来る…!!

そう思った矢先、少ししか開いていなかった扉はバンッと音をたててアイツを呼び込んだ。

「じーさん!!」

「なんじゃ、グリーンか。何か用か?」

「なんじゃ、じゃねーよ!まだそいつをここにすませるのかよ!」

「…グリーン。ものはもう少し考えてから言うもんじゃ」

「はなしをそらすなよ!」

なんてひたすら言い合う博士とグリーン。

最終的には俺はこいつが嫌いだ発言がでるんだよね…。
これは結構傷つくんだなぁ

「ごめんなさい、グリーンくん。」

「あやまんなくていーからさっさとでてけよ!!」

「こらっ!!グリーン!!」

「だいじょうぶだよ、おじいちゃん。」

カゲボウズ、戻ろう?なんて声をかけ、少し寂しそうな顔をしたカゲボウズとその場を後にする。

早足で、あいつから離れるように

後ろからじゃまなんだよばーか!!なんていう罵声とパスカ、すまんのうなんていう謝罪の声が聞こえたけどスルーだスルー。

部屋に戻り、カゲボウズと共にベッドにねっころがる。

カゲボウズは大丈夫?なんて顔をしてこちらを見ていた。

「しんぱいしなくてだいじょうぶだよ」

そういってカゲボウズを撫でた。



早く出ていかなきゃ

お金を貯めて、何処か遠くへ
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