見渡す限りの暗闇。

限りのない静寂。

そして私を包む、誰かのぬくもり。

その中で、ゆらりゆらり揺れる身体と思考。





あれ…まだ、生きてる…?

真っ暗で何も見えないや

ここはどこだろう、早くここから出なきゃと思う一方、この暗さと温かさからか何故か安心できた。

これからどうしようか

そう考えた矢先、身体がグンと動いた。

私はそれに身を任せる。

ああ、ここから出れるのか

何だかとても窮屈な穴を通りたどり着いた出口には



「おめでとうございます!元気な女の子ですよ」

素敵な白衣の天使と

「ラッキィー!」

お馴染み、可愛らしいラッキーさんが立っていらっしゃいました。

「おぎゃぁぁあ!!」

嘘ぉぉぉぉぉお!!そう叫んだつもりが

おぎゃあ

あれ、赤ちゃん?嘘でしょ?

でもさっき白衣の天使が元気な女の子って…

そんなことを考えていると若い女性が私に話しかけた。

「産まれてきてくれてありがとう」

…現状把握いたしました。

これはつまり…



転生トリップですね

しかもポケモンの世界ですね

ええ、分かります。そんな感じの読みあさりましたもん。

えっと…とりあえず、さっきの女性がお母さんってこと?

そちらをちらりとみると、微笑んでくれた。

少し窶れた顔だったけど、その顔は希望に満ち溢れていた。

うん。優しそうな人だから、きっと大丈夫。

もとの世界にいたかったって想いもあるけど、頑張らなきゃね

新しいお母さん、私のことを生まれ変わらせてくれてありがとう

そんな思いを込めて、精一杯笑ってらった





楽しい人生になりますように
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -