過ぎた始まりは








カントーの大地に別れを告げて、いったいどれ程の時間が経ったのだろう。




あれから私はアララギ博士のもとでお手伝い兼助手(?)として働かせてもらっていた。


私もずいぶん年を取ったもので、こちらの世界に来る前のもとの世界での年齢と同じくらいになってしまった。

アララギ博士のお手伝いは以外と大変で、我流だけどポケモンバトルはそこそこ出来るようになっていた。センスあるんじゃないの?とアララギ博士に言われた時は結構嬉しかった記憶がある。

で、そのお手伝いを一緒にしていたカゲボウズはあっというまにジュペッタに進化した。
より抱きやすくなり、私には万々歳だね!
ちなみに、未だにジュペッタはひびのはいったボールに入っている。

あと私の手持ちは一人増えた。
アララギ博士からこちらに来た時にもらったヒトモシ。

おじいちゃんが私がカゲボウズを持っている、と言ったらしく、ゴーストタイプが好きだと思われたらしい。
まあ、タイプ別ならゴーストタイプが一番好きだから嬉しいけどね!

で、そんな経歴を持つヒトモシもただいま絶賛最終進化形のシャンデラでございます。
…なんか皆進化すんの早くないかな?
その疑問をアララギ博士にぶつけると、少し悩んだ後に検査をしてくれた。

検査結果はポケルス。
またお前かぁ!!なんて言いたくなった記憶が残ってます。ええ。
すずき?…なんのことやら



で、二年間、旅に出てった弟妹のようなトウヤくんとトウコちゃんはチャンピオンに。
チェレンくんはヒオウギのジムリーダー。
そしてベルちゃんは、私と一緒にお手伝いをやっている。





私がこのイッシュに来てから今まで、さまざまなことが変わってしまった。

変わらないのはあのときのボールのひびと、足の包帯。

そしておじいちゃんからもらった、服。

あとはこの、景色だろうか。


―――私は今、助手の仕事の1つとして 毎朝一番道路の海で、波の大きさとバスラオの観測を行う。

なんどこの海を見つめ、なんど思っただろうか。

自分で選んだことにこんなに後悔するなんて


自分では間違ってない選択をしたはずだったのに






今日もジュペッタを抱き締める。



もう、毎朝の日課となってしまった


いつもと変わらない、透き通った海へ向かって呟いた。



「…いってきます」



いくよ、ジュペッタ。と声をかけ、もと来た道を戻る。



これが、今の私の日常。






これで今日も1日頑張れそうです!
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