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あれから俺は正式にサッカー部へ入部することになった。

そのため、陸上部へ退部の挨拶をしに、今ここにいる。

宮坂は、最後まで反対していたが、もう納得してくれたらしい。

いい後輩をもったと思う。

友達、先輩、後輩と、挨拶はしっかり終えることが出来た。

…一人を除いて

そう、あのマネージャーだ。

そして彼女は今、俺の前にいる。

俺が今までありがとうございました、と俯きながちにいえば、彼女は入部当時と変わらない声で

「サッカー、頑張ってね。決勝までいったら見に行くから!」

と笑いながら言ってくれた。


ああ、彼女は俺のことを知ってくれていた。

優勝してもこんなに嬉しくはないのかもしれない。

× ×
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