彼…、ギャリーさんのために薔薇を売るという仕事をしはじめ約一週間。

店が休みの日以外は来なさい!宣言をされ、休みがなかなかとれなかったんだけど、やっと休みがとれました!

やっとお店が休みになった…ということで、やりたいことはたくさんある。
けどやっぱ癒しの従妹にあってくるよ!

ということで、とっても可愛い従妹に会うため高級住宅街の中のお家にとーちゃーくっ!

ぴんぽーん、なんて玄関でならすとどちら様ですか?なんて幼い子供の声が聞こえた。

それは私の目的とした従妹だったため、
クラリスだよー、なんていうとえっ!と驚いた声が聞こえ、すぐにぱたぱたと愛らしい音が近づいてきた。

勢いよく、バンっ!と目の前の扉が開け放たれた。

「クラリスお姉ちゃん!」

「久しぶり、イヴちゃん!」

ぎゅっと、私の姿をみたとたん抱きつくイヴちゃん。まじ可愛いよ!

「クラリスお姉ちゃん、来てくれて嬉しいよ!何かあったの?」

「うーん、イヴちゃんに会いたかった…じゃだめ?」

「ほんと?お留守番だったから寂しかったの!お姉ちゃんが来てくれてよかった!」

なーんて可愛いこといっちゃうイヴちゃん。
そのままイヴちゃん宅にお邪魔して、たわいもない話をしていた。

はずだった…

途中でゲルテナ展の話になった。
するとイヴちゃんの様子がかわったのだ。

いきたかったなー、なんて漏らすと辛かったけど楽しかったよ、なんていって笑った。

何でゲルテナ展で辛くて楽しいの?
そう思い聞いてみると、絵が追っかけてきたとか、首がないマネキンさんが追っかけてきたなんて楽しそうに喋った。

だか、それも束の間。
イヴちゃんは少し暗い顔になり、お友達もできたんだよ…、なんて悲しそうに呟いた。

とっても綺麗な金髪の女の子だったらしい。
あと、お兄さんと一緒にまわったんだって。

そういえば夢でみた女の子も金髪だったな、なんて考えながらその話題は終わった。

その後も楽しい話を続けた。
そしたらもういい感じの時間に。

「じゃ、イヴちゃん。そろそろ帰るね」

えー、なんていうイヴちゃんを宥める。

「じゃあお姉ちゃん!今度来るとき薔薇をちょうだい!赤と青と黄色の薔薇!」

いいよ、なんて言えばわーい!なんて喜ぶイヴちゃん。最近は薔薇が好きな人がおーいのかな?

まぁいいや!
ばいばい、と一言いいイヴちゃん宅をさった。

とっても楽しいかった!
ゲルテナ展の話題は気になったけど、まあ忘れよう。

帰宅中に明日から薔薇売りまた頑張るか!なんて1人で意気込みをいれ、お家にかえりました。

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