悪い癖 | ナノ


「○○と一緒に偵察に行け」
って、誰かに言われると、
「別にその人は、僕が一緒に行かなくったって平気でしょ」
と、返してしまう。
…これは、僕の悪い癖。
うん。自覚してるんだ。
だけど誰かに、
「○○と一緒に偵察に行って、○○見張っておいてくれ」
とか言われると、
「仕方ないなぁ…」
って、一緒に行くことに同意してしまう。
これも、僕の悪い癖。
解るよ? 持ち上げられてるって。
言い包められてるって。
でも、気持ちって、どうにもならないもの。
どちらも多分、言っていることは一緒なのにね。
…何でかなぁ。
何故だか僕は、こんななんだ。
本当、悪い癖だね。
直さなくちゃね。
でもね。
何だか最近、後者の言い方をされることが多いんだ。
誰? 僕の扱い方を心得て、それを広めてしまったのは。
こんなんじゃ、僕は悪い癖を直せないじゃないか。
…あ。
今、僕。
元々は自分が悪いのに、誰かの所為にしようとした。
あ〜あ。
これも、悪い癖だね。
直さなくちゃね。
「何を難しい顔してるんだ?」
「…ううん。悪い癖、直さなきゃなぁ、って」
「? そんなに目立つ悪いところは無いぞ?」
ああ、そうやって甘やかさないで。
僕は直ぐに甘えるんだから。
ほら、じゃあいいかな、なんて思っちゃった。
全く。悪い癖だね。



…じゃあ、いいか。




SSSTOP

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -