霧笛1 | ナノ
――霧笛(むてき)――
―海上にて、濃霧等の為に視界不良の時、位置を知らせる為に船や灯台が鳴らす音響信号―
――霧笛(むてき)――
―現代に唯1体、生き残ってしまった太古の恐竜の絶対的な孤独を描いた小説―
――シャムの双子――
―身体の一部、内臓の幾つかが結合した状態で生まれてくる一卵性双生児の呼称。通常、そのままの状態で生きてゆくことも、切り離すことも可能。
しかし稀に深刻な臓器を共有する場合があり、この場合は2人を切り離してどちらかを死なせなければ2人とも生きられない。
2人の内どちらが生き残るかは、選択が自由な場合もあれば選択の余地が無い場合もある―
――半神――
―上記3点を基に書かれた演劇の脚本の題名。
心臓を共有していた2人の姉妹は、1人が『人』となり、1人は『孤独』になった―
……………。
…例えば、それはきっとこういった、声にならない音に似た音なのだと思う…。
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