novel | ナノ



彼はそろそろあきらめようかと思案してます
 
「ばーか」
「…」
「ばーかばーかばーか」
「…」
「なんであたしと一緒にいるのに本ばっか読んでるんだよーう。ウルキオラのばーか」
「うるさい」
「…うわぁあああん」
「泣きもしないのに泣き真似で大声をあげるな」
「ちぇー、折角んまーい紅茶とケーキ持ってきたのにい」
「…」
「もー一人で食べちゃうんだからね!」
「…」
「そんなカオしてもあげないもん」
「どんな顔だ」
「こまったちゃんみたいなかおー」
「元からだ」
「知ってるもーん」
「…」