novel | ナノ



Look On You
 
じー、と見つめる目線の先には、大好きな彼の姿。かれこれ15分は見つめてる。
「さっきから何をしているんだ」
「ウルキオラを観察してんの」
「見れば分かる」
「じゃあ聞かないでよ」
「何故観察しているんだ」
「生理痛の薬がきれたから」
「買ってくればいいだろう」
「無理。チャリ乗ったら、ってゆうかチャリ乗る前に動いたらふへへへってなるから」
「…」
あ、ひどい。自分から話しかけてきたくせに切り上げやがった。しかももうこいつの頭ダメだわみたいな目して。あ〜ほんとひどいってあ、やばい痛くなってきた。
「ふ、ふにゃひぇへへへ」
痛すぎて笑えてくる。てゆうか、笑いたくなるような痛さ。
「あ、今ウルキオラこいつやべえみたいな目したでしょ!ひどいわぁ」
「…薬局に行って来い」
「だから無理だってば。てゆうかね、あたしウルキオラいれば大丈夫だから」
「意味が分からん」
「あのね、ウルキオラ見てると気が紛れるんだよね。なんかねー、大好きだなあって思ったりかっこいいなあって思ったり、もうほんと幸せになれたりするんだよね、これが」
「…」
「だから大丈夫!安心してそこでくつろいでて」
あら、彼の顔がちょっと赤くなりました。かわいいなあ。言ったら怒られるけどね。
「名前」
「はいな」
「そんなことを言っている暇があるなら早く生理を終わらせろ。今夜までに」
「うん、無理だね」



---Thank You!---
ぐだぐだだなあ。つーか結局そーゆーオチかい、みたいなね(笑)