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そしてとうとう、待ちに待った修学旅行…!
ぶっちゃけ、1日目と2日目はどーだってよかった。
まぁ、隼人と一緒のクラスだからずっと一緒な訳だし、
それはそれで楽しかったんだけど…
やっぱ2人きりって違うよね!全っ然違う!
「自由行動楽しみだね」って飽きるくらい言ってたら、
最後は「しつこい」って怒られた。
「これから1回言うごとに俺の奴隷1日な。」なんて言われて、
そんな魅力的な罰だったら喜んで!と思ったり。
ま、隼人に睨まれるの分かってるから言わなかったけど!
「――ーー時間厳守だからな。解散。」
先生の説明の間も、隼人と早く一緒にまわりたくてうずうずしてたから、
"解散"って言われた瞬間に隼人の元へと走った。
しかし!
そこにはわらわらっとライバルが!
「隼人くん、私たちと一緒にまわらないー?」
「大勢でまわったら楽しいしー、どうー?」
女の子たちのグループが、隼人の周りに集まっていたのだ…!
「あぁ、悪いけど俺、もう約束があるんだよね。」
困った風に笑いながら、隼人は言う。
…俺にはいつも冷たいくせにさ!ああやって女の子たちには優しく笑うんだぜ!
「約束ってー?」
誰とまわるのー?なんて口々に女の子が騒ぎ始めるから、俺は出るに出られなくて。
だって今、「隼人とまわるのは俺でーす」なんて言ってみろ!
女の子から袋叩きにあうぞ…!
「あ、さとる。」
…!!!
ほとぼりが冷めてから…と思ったのに、俺に気付いた隼人が名前を呼んだ。
「おせえよ、早く行くぞ?」
!!!
ちょ、女の子たち睨んでますけど!!!
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