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「う〜寝不足だぜ…」
隼人との約束を取り付けた日の夜、俺はガイドブックとインターネットを駆使してものすごい調べた。
ほーんと、隼人と行くならどこでもいいんだけどなー…と思いながらも、目についたのはひとつの神社。
「縁結び…か」
そこは縁結びがご利益で有名なところで、紅葉とかもすごく綺麗らしい。
行きたい…隼人と行ってみたい…
けどなあ…、男2人で縁結びの神社なんて、隼人イヤがるだろうし…。
!
あ、噂(?)をすれば!!!
「はーやーとー!!!」
「…。」
通学路の途中で、隼人を発見した!
しかし返事が返って来ないぞ!
「はやとーーーー!!!」
「…」
「は、や、とー!!!」
「…」
うぬぅ、そんなに離れてないはずだけど…聞こえないのかな?
そう思って俺はパタパタと駆けて行き、
その大きい背中に飛び付いた。
「隼人!おはよう!」
「っ、朝からうぜえな。」
「おはよ?」
「…」
「おーはーよっ」
「っち。はよ。」
無事、挨拶が返ってきたところで俺は隼人から離れる。
「…お前、顔ひでえぞ。」
「!えぇ!元々俺はひどい顔ですけど何か!」
「ひでえ顔がもっとひどくなってんだよ。」
「そこフォロー入れてよ隼人!」
俺が隼人みたいにかっこよくないことは知ってんだよばかー!
背も165cmだし、顔も普通。
生まれたときから自覚済みですけど!?!?
「隈だよ、隈。」
「!あぁ!」
「何。寝てねえの?」
「うん、ちょっと調べ物を…」
「…お前、ただでさえ馬鹿なんだから早く寝ろよ。
倒れたらどうすんだ。」
「!心配してくれてんの!?」
「…めでてえ頭だな。」
そう言って隼人はフ、と笑った。
何コレ!朝からかっこよすぎやしませんか隼人さん!
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