人物紹介
・白石珠 (しらいし たま)
猫原碧の生みの親。十七の時に結婚と出産。碧の名前は夫が彼女の旧姓と名前からつけたもの。
娘を「碧ちゃん」と呼んだ。三木千種の初恋の相手。碧は彼女に顔が似ている。
「シラタマ!」「猫でタマ!」と本人は自分の名前を気に入っている様子。
妊娠しても結婚しても出産しても成人しても少女だった。童顔ではあるがそれ以上に雰囲気と言動が幼かった。享年29。いつも笑っていた。高校には入学したものの卒業していない。
・猫原深求 (ねこはら みもと)
猫原碧の父親。表情筋は死んでいる。碧の表情の乏しさは彼由来だが顔は似ていない。
当時未成年で歳も離れていた珠との結婚を強行するため結婚と同時に元住んでいた街を出ている。
真面目で優秀だが遊びもない。冗談を解さない。
珠には「ミモトさん、カタカナなら猫で三毛ね!」「三毛猫の雄ってほとんどいないのよ、ミモトさんはすごいのね」と言われて居たがモと毛が違うことを最後まで一度も言わなかった。
昔から多忙で家にいることが少なかったが珠の死後はますます仕事にのめり込むようになる。
・猫原碧 (ねこはら みどり)
珠と深求の一人娘。
珠によく似た顔立ちをしているが、その表情は乏しい。そのため珠と碧では与える印象がだいぶ異なっている。
乏しい表情と軽い癖のある髪質は、珠曰く「ミモトさん似」。ただ深求とは違い、笑ったり冗談を口にしたりもする。
元々父親である深求との会話は少なかったが、珠の死後その機会はさらに減っている。