「簡法を熟知していると、上司に大人気ですよ」

「え、下卑たやり方だなぁ」

「いえ、そもそも仕事は『自分で近道を見つける』のが基本ですからね。あ、コイツを斬って煮てください」

「ヒィ〜!!」

「ワン!コイツの罪は?」

「盗聴と懸想。我の強い要注意人物で気精も強いようです。変態の一種。…変態にも上級・中級・下級とあります。少なくともななしさんは下級の変態です。」

「変態…なんて…そんな…」

「何故照れてるんですかMですか」

「鬼灯様がSなら私はMです」

「あ…馬頭の蹄…」

鬼灯様、今私を無視した!!

「メズ…?」

「馬頭ちゃんっ!」

「地獄の門番の一人です。その蹄をたまり削らせてもらうのですが…ストックがありません。取りに行かないと…」

「やった!行きましょうっ!鬼灯様!」











「シロちゃん、ここが門だよ。天国、地獄、現世、全ての境目なんだ」

牛頭ちゃん馬頭ちゃんに最近会えてなかったから、会うのがとても楽しみ!二人とも元気してるかな。



「「あ」」

「ソイヤッ」

「何の挨拶もなくそれかコノヤロウ!!」

歩いていたら、前方から白澤様と桃太郎さんにでくわした。鬼灯様は白澤様を認識した途端攻撃をしかけた。

「いや、どうせ貴方と会ったら最後こうなるんですから先に一発かましとこうと思って……」

80年代のヤンキーかお前は!

「白澤様、桃太郎さんこんにちは」

「こんにちは」

「ななしちゃん!!ななしちゃんに会えて嬉しいよ」

「ななしさん離れてください、孕んでしまいますよ。…フッ、クソが」

誰がクソだテメー!胸糞が悪いよさっさと用済ませて地獄名物の花街にでも行こう」

「そんな所があるんスか?」

「あるよ、そりゃーもうぱっつんぱっつんのおねーちゃんがいっぱいの天国みたいな地獄が」

「へぇー」

「貴方女性なら手当たり次第ですか」

「人聞きが悪いな。ストライクゾーンが広大だと言ってよ。まー乳はあるに越したこたァないけどね」

「昔は微乳のほうが美人とされていましたよ」

「どっちも好きだね。おっきな乳は包まれたい。ちっさな乳は包んであげたい」

二人とも何を父、父言ってるんだろう。

「白澤様のお父様はおっきいのとちっさいのが居るんですか?」

「ななしちゃんの乳は包んであげた…ブフォ!

「…私のお父様を包む?」

「ほらよ、包まれろ」

そういって、鬼灯様は牛頭ちゃんを連れてきた。

「見事な巨乳の上、四つもありますよ」

「モォ〜」

「牛頭ちゃん!久しぶり!」

「あら、やだななしちゃんじゃない!久しぶりィ〜!!また別嬪さんになってもう!」

「え?そうかなぁ…?牛頭ちゃんこそ!またおいしい牛乳が出るようになったんじゃない?」

「そうなの〜!恋すると甘くなるのよ!」

「え?そうなの〜!?じゃああたしも甘くなるのかな?」

「モォ〜!!今度飲ませてね☆

「うん、是非飲んで!牛頭ちゃんはおいしい牛乳であたしはメグミルクだね!」

「モォ〜!楽しみぃいぃ〜!!」

「ちなみに今狙ってる人は誰なの?」

「今はね……白澤様よ。…白澤様どう?アタシ…とりあえず毎日牛乳なら出るわよ。頑張れば練乳もイケる気がする」

「『どう?』って言われても…」

「そうだよ!白澤様!牛頭ちゃんと白澤様お似合いだよっ!」

「ななしちゃんまで…」

「きっと、良妻ですよ。マタドールが100人向かってきても守ってもらぇすよ」

「そんな機会多分ない」

「……」

「……」

「「ホント、こいつとだけは1ミリも分かり合えません(ないよ)」」

「二人とも仲良い!」

「シンクロしたね…」

「うん…」



「牛頭〜〜!ちゃんとお仕事なさってよぉ〜〜」

奥の方から馬頭ちゃんがやってきた。

「あっ馬頭ちゃんっ!久しぶりぃ!」

「やだぁ〜!ななしちゃんじゃなぁ〜い!久しぶりぃっ」

「ウフフ…牛頭ちゃん馬頭ちゃんに会えて今日はとてもいい日だな」

「「ななしちゃん…」」

「やだもうっ!嬉しい事言ってくれるじゃないのっ!」

「モォ〜!私達も嬉しいわぁ〜!!」

そういって2頭はななしをギューっと抱きしめた。

「うッ…ぐ、ぐるじぃ…」

「あら、やだ!私達ったらごめんなさ〜い」

「ななしちゃんが可愛いすぎて!モォ〜!」

まだ、息が整わないななしをよそに。2頭は他の話題へと移った。

「ところで、お二人も親友?」

「「違います」」

「まァー!殿方って素直じゃないのねぇー」

「ななしさん、さっさと蹄もらって戻りましょう」

「あ…そうだ、僕も角もらいに来たんだった……」

「なーんだそうなの?また来てね」

「馬頭ちゃん牛頭ちゃんバイバーイ!ラインするね!」

最先端ですね








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