「鬼灯様、起きてください」

爆睡型の彼を起こすのには、少し手間がかかる。けど、鬼灯様の寝起きを見れるのは私の特権だ。

「遅刻しちゃいますよ」

なかなか起きない彼に飽きてきた。

「起きないとちゅーしますよ」

だが、一向に起きない。

「ほ、ほんとにちゅーしちゃいますよ!」

ふざけて言ったものの好きな人に触れたくて仕方がない欲求が湧き上がってくる。

顔を近づける


あと、15センチ



あと10センチ



あと5センチ





あと1センチ


「寝込みを襲うとは、昨日のでは足りなかったですか」

あともう少しのところで切れ長の目が開き彼から発せられた内容と違和感を感じた腰の痛みに顔を赤くする。

「そんなんじゃ…ないですってば…」

「丁度良い。どちらも裸ですね」

「全然丁度よくなーい!!」


こんな事できるのも、私の特権。



こんなところ他の人に見せちゃダメだからね、鬼灯様。




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