加々知さんと、今お出かけをしている。だけど、よく分からない所がある。
お誘いがあってもしかして、デート?なんて浮かれてた自分が馬鹿みたい。
「加々知さん…」
「なんでしょう」
「今日は、どうしてここへ…?」
今私達が居るのは、墓地だ。
「貴方もいずれこうなりますよ、という意味を込めて」
「そ、そうですね…」
「なまえさん、いずれかランドへ行きましょう。貴方がしん…」
「私が…しん?」
「いえ、なんでもありません」
無表情ながらも少し焦っていたような気もするが、気のせいだろう。
「もしかして加々知さんのご先祖様ですか…?」
でなければ、連れてこないだろう。
知らない人のお墓に来たってなにも…
「知らない方です」
「はい?」
ちょっとまて、これは誰の墓なんだ
「そういえば、今日私の家に来ませんか」
「えっ…」
まさか…加々知さんって草食に見せかけての肉食系…?まさにロールキャベツ…?
「あぁ、いえ、ご馳走をしたいのですが」
「なにをですかロールキャベツですか」
「?…いえ、味噌汁を是非飲んで頂きたい」
「味噌汁あたし好きです」
「…他とは全然違う味噌汁ですがね…」
「へ?」
「いえ、では行きますか」
「はい!」
ロールキャベツ男子かぁ…嫌いじゃない。
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