俺は信じない | ナノ


▼興味深い…


ユエ、か…。不思議な
子だ。ボクが話した時、
殺気を出していたのに
全然気付かなかった。
自分でも、結構出してた
と思うんだけど…。
(否、気付いてはいたの
かな)




「ユエ、受付はこっち
だよ☆」

『あぁ』



そして、あんな小さい
のに(ボクよりね)
ハンター試験を受ける
なんて、スゴいと
思ったよ。何より、
ほんの少しの血の匂いを
嗅ぎ付けた。それでも
尚、ボクと普通に話す。




「不思議だね…

『あ?』

「何でもないよ☆」




でも、何故ユエが
ハンター試験を受けるの
だろう。




「ユエ何で、試験
受けようと思った
んだい?」

『…あの家から出た
かったんだよ。…1日
でも早く』

「へぇ…

『…嫌いだよ、あんな
家族。俺の家系は何も
かもが腐ってやがる
から。…俺自身も
嫌いだ』




何をそこまで君を
追い詰めるんだい?
そんな顔、しないで
おくれ。今すぐにでも
君を壊したくなる…。




コワシタイ…




キミヲ…




イマスグニデモ…





『だから、変わる為に
来たって言うのが理由
かもな。強いて言うなら
だが』

「へぇ…




今は壊さないよ。青い
果実が熟すまでね…。
ボクはここで君を
見ているよ。待ち
ながら、ずっとね…。




「君は45番だよ」

『あ、サンキュー』




やっぱり、ユエは
興味深いね。ぞくぞく
するよ…。















興味深い

(…今寒気が)