俺は信じない | ナノ


▼試験会場へ


親父…、流石に無謀だと
思うんだが…。俺が
ハンター試験って
よォ…。冗談だろ?命が
幾つあっても足りや
しねぇよ、絶対。
…まぁ、あの家から
離れられるし興味ない訳
じゃねぇからいいけど。





『ここが試験会場入口…
か?』





普通の定食屋じゃ
ねぇか。本当に
あんのか?試験会場。
嘘だったらはっ倒す
かんな。




「ねぇ、中に入らないの
かい?

『!』




え、後ろにいたのか!?
つか、気配がねぇよ!?




『入るよ。お先に
どうぞ』




よく見るとピエロ
みてぇな感じだ。
…メイクも服装も。
そして、コイツ何か
不思議な感じだ。
不気味だが、優しい
ような…。そんな奇妙な
感じ。




「……」

『……』




いい加減中入れよ…。
俺に関係ねぇけど。



「ねぇ」

『あ?』

「君もハンター試験
受けるのかい?☆」

『あ、あぁ。アンタ
もか?』

「まぁね

『そうか』

「どうせだから、一緒に
行こうか

『別にいいぜ』




何だよ、目的一緒かよ。
俺はピエロ(仮)と
一緒に試験会場まで行く
事にした。(否、なった)
まぁ、ラッキーって
ヤツ?ピエロ(仮)が
合言葉的なのを言って
奥へ通して貰った。
行き方はエレベーター
らしい。




「ねぇ、君。名前は?」

『そういうのは先に
自分が名乗るもん
だぜ?』

「それもそうだね。
ボクはヒソカ

『俺は、ユエ。
ユエ・ウィリア』

「ユエ、か。ユエは
ボクが怖くないの
かい?




この異様なオーラ。
…念だな。ヒソカって
名は聞いたことはある。
冷酷、残忍。奇術師で
ありながらも殺人鬼でも
あると。でも、俺は
そんなの正直どうでも
良かった。あの家族を
考えれば、まだマシだ。




『恐かねぇよ。そう
いうのにも馴れてる。
アンタから血の匂いも
若干する。それに、
そんなんで人を選ぶ
なんて事はしたくない
からな』

「へぇ…」

『俺の周りにもヒソカ
みたいな感じのが
ゴロゴロいたしな』

「大変だったねぇ☆」




でも、俺は何故か殺人鬼
と呼ばれるコイツを悪い
奴だとは思えなかった。
何故だかは知らないが。




「ねぇ、ユエ」

『ん?』

「よろしく

『あぁ、よろしく』

「着いたみたいだね




ついに来たんだ…。
ハンター試験会場。














試験会場へ

(覚悟は決めた)