俺は信じない | ナノ


▼プレート争奪





四次試験が始まった。
ヒソカから順に四次
試験の試験会場、ゼビル
島へと入っていく。今日
から一週間、プレート
争奪戦が始まる。




「早く行けば行く程有利
だな、この試験は」

『…めんどくせぇ』




何で、悲しくて一週間
プレートを守っとらな
アカンのじゃ。




「つまらなさそうだね、
ユエ」

『まぁな。ゴン、ムリ
だけは絶対するなよ』

「うん、約束する」




約束したってゴンの事
だから、守れる訳ない
よな。




「次、45番」

『へいへい』

「ユエ、頑張って」

『おぅ』




さぁ、いっちょ木に登る
かぁ。全体を見回しとき
たい。地形を知っとけば
何かと有利だからな。




『結構、広いな。あぁ、
つまんね』




これから、一週間ここに
いるか。だが…




『やっぱ、止めた』




俺は、木を飛び降り
足元に釘を投げた。
知ってる念の気が
あった。誰がいる。




『誰だ、そこにいる
のは。早く出てこいよ、
今なら何もしねぇから』

「危ないなぁ、ユエ」

『何で、俺の名を
知ってる。ギタラクル』

「あ、そっか。今、俺は
ギタラクルなんだっけ」

『自分の名前を忘れてた
ってのか』




マイペースなのか、
こいつ。マイペース
なのか?




「ちょっと待って」




こいつ、なんか調子狂う
な。そう思ってると、
ギタラクルは頭の針を
何本か抜いた。その
途端、ギタラクルの顔は
ビキビキと音を立てて
変形していく。




『ちょッ!?』




何だ、コイツ!ちょっと
こえぇんだけど!現れた
のは髪の長い男?




「ふぅー」

『お前!』




そこにいたのは、俺の
知ってる奴。




『イルミ!?』

「やぁ」

『何で、イルミがここに
いるんだよ!』

「キルの様子見に」

『ハ?』

「母さんとミルキを
刺して家出したんだよ」




おいおい、キルア。
お前、なんつー事して
んだよ。キキョウさんと
ミルキ刺すなんて。




「母さん泣いてさ」

『そりゃ泣くわ』

感激してね」

ハ?




なんですと?キキョウ
さん、何かがおかしい
よ?アンタ。




「とりあえず、キルには
俺がいる事は黙ってて
ね」

『あ、あぁ』

「キルが友達とか
作らないようにしな
きゃ」

『…何?』




こいつ、今何つった?
友達とか作らないように
しなきゃだと?




『イルミ、それ本気で
言ってやがんのか』

「本気だよ」

『…じゃあ、俺は
何なんだよ』

「え?」

『じゃあ、俺はイルミの
何なんだ!』




イルミの言葉が悔し
かった。何が悔しかった
って俺がイルミのダチ
じゃねぇって言われた
みたいで悔しかった。




『少しは考えてみろ。
俺は、お前の事お前が
なんて言おうとダチだと
思ってんだからな』




それだけ吐き捨てて、
イルミから離れた。












プレート争奪

(ふざけんな)