俺は信じない | ナノ


▼狩る者と狩られる者




三次試験を俺達は
合格し、四次試験の会場
となるゼビル島へと
向かっていた。




「次は、どんな試験
なんだろ」

『さぁな、俺は今の
うちに寝るかな。悪ィ、
レオリオ肩借りる』

「あぁ」




レオリオの肩に頭を
置いた瞬間俺の意識は
ぶっ飛んだ。





──────…

「こうしてると普通の
女の子なのにね」

「いつも、男のように
振る舞っているからな」

「ホントだよな」




3人がそう言っている
のに対してキルアは1人
考えていた。



「(ユエだって色々
あったんだろうな。
たまに、暗い顔の時も
あるし…)」




そんな事とは露知らず、
ユエはレオリオの肩に
もたれて寝ている。
つかの間の休息って
ヤツ?




「それにしてもよく
寝てるな」

「そうだな」

「レオリオ、お父さん
みたいだね!」

「それ、言えてんな!」

「何!?俺はまだ
19だ!!」

「レオリオ、静かに
しないとユエが起きる
ぞ」

「ぅぐッ!」

「でも、何だかんだ
言っても俺達ってさ、
ユエに助けられてる
気がするんだよね」




ゴンがボソッと呟く。




「そうだな」

「あぁ、何だかユエが
言う事は全部正論づいて
やがるからな」

「スゴいよ、ユエ姉」





「(ヒソカが付け回す
のも解る気がする)」





昔からそうだった、
ユエ姉は俺達と似た
ような家業に生まれて
いるのに、自分の意見を
しっかり持ってる。
親や兄弟に反発する力
さえも持っている。
俺にはそんな事出来や
しない。




「スゲェよ、ユエ姉」















狩る者と
狩られる者


(だから、強いのか)