ちょこっとリンゼル←トゥリン
後はネスリュカ
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美しい緑の映える草原。
透き通る青い空。
あたたかな太陽の光に、ついついうとうとしてしまう。
〜FlowerMemory〜
「やっぱりお散歩は楽しいわね。」
白いドレスに凛々しい顔つきの女性、ゼルダが優雅に歩を進める。後ろにはお付きのような(?)リンクが「そうですね。」と空を仰いだ。他にもネスとリュカ、ピットにトゥーンリンクもいる。
ゼルダが何かを見つけ、しゃがみ込む。
「あら、見て、リンク。かわいらしいお花。」
ゼルダが手に採ったのは薄紫の小さなすみれの花。
「ほんと。姫みたい。」
絵になるような美しさ。
楽しそうに二人は笑いあった。
「…ちぇっ…なぁんか楽しそう…」
遠めから二人のやりとりを眺めているトゥーン。
「なぁに妬いてんの?」
にこにこしながらムスッとしたトゥーンの顔を覗き込むピット。
トゥーンはあたふたとしながら「別に妬いてなんかない!」と必死に隠す。
「ま、いいけど。」
小さな蝶が、ネスの指先に止まった。
なにもないなぁと思った蝶はひらひらと羽をゆらして飛んでいく。
横にはリュカが気持ち良さそうにすぅすぅと昼寝してる。ネスも退屈なものだから横になって帽子を深くして眠る。
…と思ったら誰かが帽子をくいっと上げてネスの眠りを妨げる。眼前にリュカの顔。蒼い瞳がネスを覗く。
寝てたんじゃなかったっけ…。
「どーしたの…?」
「僕が起きたらネス、寝てんだもん。」
入れ違いになったのか。
「リュカ寝てたし、暇だし…眠かったし。」
横目に見るとシロツメクサの花が間近にあった。
二人はシロツメクサの草原に寝ていたのだ。
深い緑に、白い小さな花。ネスは起き上がってそれをしばらく見つめていた。リュカは四つ葉を探している。
どれくらいたったか忘れた。あんなに探しているのに四つ葉なんか一つも見つからない。
「リュ〜カ!」
「?…わっ!」
ネスはリュカの頭にシロツメクサの花で作ったかんむりをかぶせた。
「あはは…なんか似合うかも。リュカはうさみみ似合うもんね!」
「…ちょっ…ネスゥ…」
リュカは照れて頬を赤らめた。
こっちもこっちで楽しそうにしているとピットにからかわれて不機嫌なトゥーンが「なんだい。おまえら、そんな女々しくしちゃってさ。」とやつあたるように食いかかってくる。
「機嫌悪そ…。どしたの?」
「ピットにからかわれた。」
ネスの横に座って膝を抱いた。ちょっぴりなきべそをかいている。
「やきもち妬いてるからだよ。だからからかわれるの。」
ネスが言うと、リュカもうんうんと頷く。
「な、なぁんで知ってるの!?」
「「見てた。」」
二人はにっこりしてきっぱり。実はネスはからかうつもりだったりして。
「…なっ、+$%@…」
トゥーンは顔を真っ赤にして怒っているが全く言葉になってない。
「ほらほら、ネスとリュカにやつあたりしないの。」
ひょこっとピットが参上。
ほとんど無理矢理トゥーンを連れ去っていく。
「…みんななかよしでいいね。」
リュカがうらやましそうに言えば、ネスが「ぼくとリュカだってみんなにまけないくらいなかよしだよ?」と笑ってくれた。
「ずっと、ぼくの友達でいてくれる?」
「もちろん!ぼくとリュカはずっと友達。」
〜clover〜
「…『約束』だよ。」
リュカはネスが被せたシロツメクサの冠をネスのあかいぼうしの上に被せる。
そして『約束』を誓うことを示すため、小指を交じわせた。
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