アイマル
マルスがなんか女々しいかも。
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一つの宝石のついたブレスレットを、空と照らし合わせてみた。
天を象徴するこの宝石、ターコイズは何とも言えない青色をしている。
*Brillante detta
「なぁ、アイク、これ、もらってくれないか?」
数時間前、ラグネルで訓練を行っている最中、リンクが話し掛けて来た。
「…なんだ?」
精神を集中させて訓練を行っている為、そう安々と話し掛けては困る。
…なんてアイクは言いたかったけど、疲れた時に話し掛けられてもそれはそれで苛立ちを覚えるからとりあえず話を進めさせる。
「…いやぁ、このブレスレットを姫にプレゼントしたかったけどもっと似合うもの見つけたし…
俺には似合わないからさ。だから一応アイクにでもあげようと。」
そんな用件だったら後の方でも…いや、そもそも何故自分なのだろうとアイクは考えたが…。
ピーチ姫らマリオが怒りそうだから無理だろうし、
サムスはそういうのはガラが合わなそうだし…(そんなことはない)
ナナはポポがいるし…
でもやはりわからん。
自分が持っていてもいいのでは?似合わなくとも。
「まあ、いい。もらうとしよう。」
「あれ?それどうしたの?」
さっきまでの回想を思い出しながらターコイズのブレスレットを眺めると、妙に爽やかな声によって今という時間に引き戻された。
声を聞いただけで誰だかもうわかるけど。
ふっと振り返れば女性のように大きく綺麗なマルスの蒼い瞳がすぐ見えた。
「…リンクが俺にくれた。」
そんな発言を聞くとマルスは意外だと言わんばかりの驚きの声色で「アイクにぃ!?」と。
そりゃあね…なんだったらマルスにあげた方がまだ似合う方だ。
それならば
「…リンクには悪いがお前にやる。」
「…えっ?僕に…?」
マルスは目を見開いて問いかけるようにアイクを見る。
「こいつは戦士や旅人のお守りの石だそうだ。
…それに、人に授けることでその力は倍増するそうだ。」
マルスにそれを手渡しながらその石にこめられた力を伝えた。
どっちかと言えばマルスの色でもあったりして。
「…ありがとう。大事にするね。」
リンクやアイクが護ってくれるって言いたかったけどやめた。
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