メトマキュ
ちょいと前に書いたものだからいろいろ違うかも
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イプシロンの攻撃を任されてる俺達は今日もマスターランクのチームの「ガイア」との試合。
それも相手を強くするために戦う。
自分にはプラスになるのがあまりなくて理不尽に思ったりする。
でもやらなきゃいけないのが俺達なんだ。
「「「ガイアブレイク!!」」」
ゼル、マキュアと共に大地の力が篭ったシュートが今日もゴールへと向かって放たれる。
そして今日もガイアのキーパーのネロのプロキオンネットであっさりと止められる。
いつもの事だから、当たり前の事だから悔しくも何とも思わない。
だけどゼルとマキュアの表情は怒りに満ちている。
今日の試合は終わった。
結果?言うまでもない。
また次の試合の為にエイリア石の部屋に向かって歩きだす。
「なんであいつの技破れないの?マキュアあんなヤツ嫌い!」
気に入らないとすぐ怒るのがマキュア。
力の差…と言うかマスターランクは俺達イプシロンとジェミニストームとは違う育て方されてんだからさ…
「…勝ちたいのはわかるけどさ…あいつらとは力が違いすぎね?」
「…マキュアたちも普通のヤツ達より違うもん!」
確かにジェミニストームや普通の人間達とは違う。
でも上には上があるって言うしな…
「メトロンは悔しくないの…?」
マスターランクのチームは自分達とは違うのはマキュアだけでなく、このイプシロンのチーム皆がちゃんと知ってる。
それを含めて悔しいだろうな…マキュアは。
「…悔しいさ。でも勝てないんだよ。どんなに力をつけたって向こうはそれ以上の力をつける。だから」
「そんな気持ちでやるから勝てないじゃん。
メトロンが精一杯やらないからじゃん…」
マキュアが震えて俯いてる。
「マキュアそんなヤツ嫌い!!」
血涙から放った言葉はいつもの事だから周りは普通に受け流してるけど、俺にはその言葉は妙に胸にグサッと来た。
…本気で言ってるみたいでさ…。
別の日にまた試合。
ガイアブレイクを放とうとしても、俺のせいでチームワークが乱れてる。
「フン…ついに我々の相手にもならなくなったか。」
ネロは腕を組んで見下す。
絶対怒ってる。マキュアもゼルも。
そうしてる間にボールは奪われデザーム様の守るゴールへと…
フォワード側にいたグランがシュートをする。
技も何も使わずにデザーム様はしっかりとボールをキープする。
もう一度チャンスをやると俺にボールを回してくる。
…ここでやらなきゃ、俺は用済みで消される。
だから…
「…!」
相手のディフェンダーのプラネットシールドが向かってくる。
ものすごい轟音がする。
「…メトロン…?」
マキュアが呼んでいるのが聞こえた。でも俺の耳には届いてない。なんてったて俺は…
「ここにいるからさ!」
ペナルティーラインの近くまで、ワープドライブを使って来た。
「何っ!?」
ネロはいきなりの出来事を把握出来ずにいる。
今までの悔しさを乗せて渾身のシュートをぶち込んだ。
俺の蹴ったボールを触れられずにゴールネットにぶつかる。そしてホイッスルが鳴り響いた。
今回の試合は勝つことが出来た。いつ以来なんだろ…
「やれば出来るじゃん。」
マキュアが俺の横から現れて満足そうに笑っていた。
「いつまでも悔しい思いしてらんないもんな。」
そう言ったら、マキュアはいきなり頬にキスをしてきた。
「なっ…マキュア…!?」
「うふふ…マキュア…大好き…!」
その大好きはきっと本当の意味で言っているのか…
どうなんだか…。
これ、変に言うとツンデレだよな。
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