風半
ゲーム設定+ネタバレ注意
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病室で半田と風丸が二人で話していた。

「…風丸ってさ…いつも円堂の事…庇うよな。」

半田がまるで尊敬してるような目で風丸を見た。
風丸が「そうだったか?」なんて首を傾げた。

「初めての帝国の時、世宇子の時、エイリア学園の時…」

あんな圧倒的な力の差だったのに、風丸は最後まで立っていた。
雷門サッカー部を造り上げた、最後まであきらめないキャプテンを守るために…

「…そうだったな…」

確かにそれがディフェンダーの役目だからなのだろうけど…

「だってさ、楽しかったんだ。円堂とサッカーしてるとき…
陸上部も嫌いって訳じゃないけど…サッカーの楽しさを教えてくれてさ…」

円堂とは古い付き合いの彼はそんな理由でサッカー部に入部した。

そういえば俺なんか人数少ないし、試合なんかも出来ないからなまけてたな…
…なんて半田は心でそう呟き、心の底にしまい込んだ。

「こんな俺を楽しませてくれたのも円堂のおかげだし…
それにキャプテンがいなかったらなにもできないだろ?」

でも守らなきゃいけないものがいなくなったら…

「…だったら俺も風丸を守らなきゃな…」

ミッドフィルダーの半田だって、守らなきゃいけない時は守る。
風丸がいなくなったら誰がみんなのキャプテンを守る?

「…けがをしてる俺がいうもんじゃないけど…
でも今度は俺が風丸を守ってやる…!」

ばかみたいだ…こんなけがをするくらいのやわな奴が…風丸を守る…なんて…

「待ってるよ。」

彼も友達思いなのか、笑ってくれた。

「…だったら俺が戻ってくるまで…サッカーできなくなるようなけがをするなよ…。」

そうなったら俺の立場がなくなるからな。
と付け足して宣告する。

「…もちろんだよ。」

だから早く戻って来いよと伝えて、
風丸は次の戦いへと姿を消した。



ーI'm your Guardian Angelー



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