ほのぼの目指して書いたもの
とりあえずFE組とMOTHER組がすこしでも絡んでほしかっただけ
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たずら好きのいたずらっこ







リュカの寝癖は相変わらずだった。

普段は自分で寝癖を治すのだが今日はどうやらネスが直そうと試みているようだ。

しかし今日の寝癖は得に頑固なようでちょっとやそっとの手入れじゃ直らない。

ネスがちょっと待っててとリュカを止めると颯爽とネスは部屋から駆け出した。

5分程するとネスが部屋に戻る。
その手にはなにか潰れた円柱型の容器を手に持っていた。


「リンク兄ちゃんからワックス借りたの!」


容器の蓋を開け、ワックスを指先で少しすくうとリュカの髪型を整える。

あれだけ頑固なくせがあっという間に言うことを聞くように戻ったのだ。
どんな形にもなってなんかおもしろくなってきた。ネス特有の好奇心がくすぐる。





朝ごはんになってもネスとリュカが現れないものだから、マルスは起こしに行こうと二人の部屋に歩を進めていた。

二人の部屋が近づく毎に、何やら騒ぎ声が耳に入る。

もしかして朝からケンカ!?なんて慌てて部屋の扉を開くと、二人はなにやら取っ組み合いをしている最中にマルスが現れた事により、こちらを見ていた。
髪型がなんとも言えないくらいのめちゃくちゃぶりにマルスは最初言葉が出なかった。


「な…なにしてるの!?」


二人の髪型を見てマルスの頭は混乱した。
そんな二人は必死に言い訳を考える。


「い、いや…寝癖を直そうとしたらその…」
「ネ、ネスがいきなり髪にいたずらするんだもん!」


リュカが必死の抵抗をしているがネスの髪型もワックスとリュカの手により、めちゃくちゃになっているから必死の抵抗も無駄に終わる。

そんな二人にマルスは軽いげんこつをこつりと繰り出す。


「いい?ワックスは遊ぶための物じゃないの。
それに人の物でいたずらしちゃだめ。」


マルスの叱りを受けた二人はしゅんとしておとなしくする。


「ほら、ごはんの時間だから…それとちゃんとリンクに謝るんだよ?」






後に二人はとぼとぼ歩いているとアイクに会う。
アイクは二人の様子と、さっきすれ違ったマルスの様子を照らし合わせ、きっと怒られたんだと解釈した。


「怒られたのか?」


アイクの声に二人は反応して顔をあげる。
そのあとにネスはしゅんとうなだれるがリュカは訳を話す。


「うん…二人でリンクのヘアワックスで遊んじゃったからマルスお兄ちゃんに怒られちゃったの…」


リュカはなきべそをかく。
相当こっぴどく叱られたのかどうかはわからない。
でも髪型を見て、大分ワックスを消費したということがわかる。


「いいか?物を正しく使わないからこうやって怒られちゃうんだからな?
マルスもそうしなきゃ怒られないから次から気をつけような?」


アイクは優しく微笑みながら二人の頭をなでる。


「よし、朝メシを食いに行くか。」


ひょいっと二人を抱き抱え、肩に乗せた。力のあるアイクだからこそ出来る技。

それを見ていたマルスも、三人のやり取りに和んでさっきの事などすっかり忘れていた。












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