ネスさんだって甘えんぼ
リュカネス ちょっと短め
びえる注意!
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えっこヒーロー
















ときどきネスは妙に甘えっ子になったりする。
急に寄り添ってきたり甘えた声で話しかけたり、まるで僕がネスの親になった気分になってしまう。

たびたび起こる、ホームシック

普段兄貴分を気取るネスでも、この時だけは立場が逆転する。
ところでホームシックってこんなに人が変わってしまうものなのだろうか?
それとも本当にネスはお母さんのことが大好きで、しょっちゅうお母さんに甘えてばかりだった?
でもそれでだったら、本当に地球は救えたのだろうか…僕を救う勇気はあったのだろうか…

それとも、これがあってこそ、ネスの強さにつながったのだろうか?



ネスのいる部屋に入ると、ネスがベットの上でごろごろしてる。
枕を強く抱いて、何かを求めるように顔をうずめる。
どうしたの?と尋ねても「んー」としか返さない。
ずっと顔をうずめていたのに、いきなりこちらを見つめる。


「リュカぁ…」


切なく甘くさびそうに僕を呼ぶ。
これはもしやホームシック?


「なぁに?」
「だっこして…」
「はい??」


あまりにもストレートなものだから返事に戸惑った。
いきなりだっこだなんて…それほど誰かに甘えたかったのかな…
ベットの上で腰掛けるとネスが身体を引きずるように近づき、僕の背中に顔をうずめた。


「…どうしたの?急に…」


さっきと状態は変わらなく「んー」とだらしなく答えるだけ。
これはもしかしてホームシックってやつ??
そうか…ここしばらくお母さんに会ってないからね…

それにしてもあったかい…こうして誰かに寄り添ったの…いつ以来だったっけ…

だめだめ…そんなこと思い出したら…僕までさびしくなっちゃうよ…


だから今は、ネスのホームシックが治るまで、たくさん甘えさせるの。

ネスのお母さんの代わりになるかどうかわからないけど…
ネスのためならぎゅってしてあげてもいいもの…







次の日、ネスはホームシックが治ったようだ。
昨日のあの甘えっぷりがうそみたいに凄く元気。


「わっ!」


後ろから重みがかかった。
ネスがしがみついてきたのだ。


「えへへー!昨日のお返し!」


幸せそうに笑顔を見せる。
いつものネスに戻れてよかった。
このまま治らなかったらどうしようかと思ってた。

今度は僕が甘える番だからね!















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