早乙女金融会社において俺のポジションはいつも最終的な取り立てだ。
いつも喋る前に殴る、撲る、殴るの連続。
そうして無理矢理お金を搾り出させる。
回収率100%だ。


…………いや、回収率、99%だ。

1%はとある女が原因だ。
殴ればすぐ泣きそうで、喚きまくりそうで、だから殴れない
でも怒鳴って言うこときく女じゃねーしどうしたものか………

うんうん唸りながらとあるアパートに着く。

「………はぁ…いくか」

意を決してインターホンを押す。

『はーい!ちょっと待っててくださーい!』

呑気な声
マジでシバき倒してやろうか

「忍くん!!」

「誰か確認してから開けろ」

「おかんみたいなこと言うねー!」

「うっせ。で、金はどこだ」

「ない」

「は?」

「なっすぃんぐ!」

「……………そうか…死ぬ覚悟ができたか……」

「待って待って!!嘘嘘」

ケラケラ笑いながら封筒を取り出す千夏

「………ちょうど、だな。」

「もー今月はマジ死ぬかと思った」

「お前が延滞するからだろーが。」

「ギャンブルはやめられないね!!」

「アホか。今すぐやめろ」

「忍くんが言うなよー」

「借金するまですんなって言ってるんだよ。」

「えー…でも借金しなきゃ忍くんに会えないじゃん」

「なっ……!!!」

「まぁそれが理由で借りてるんじゃないけど」

「違うのかよ!!」

「当たり前じゃん。何?期待した?期待しちゃった〜???」

「黙れ!!帰るからな!!!」

「はいはい。バイバーイ!」



天敵を確実に仕留める方法
………勝てねぇ……




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