次の日、熱は無事下がり、私は久々に料理をしていた。
「何をしているのだ千夏」
「今までのお礼をね」
「我が輩はそんなもの食べないぞ?」
「知ってるわ。これは弥子ちゃんに。」
「む。我が輩のはあるのか?」
「貴方にはまた後日。警察の未解決事件の捜査資料をあげる。」
「そうか。つまり貴様は警視庁に戻るということだな?」
「…………」
「千夏、貴様の今後するつもりのことを話せ」
「私は………………………」
◇43◇
昼…千夏家にメイとディーラが来た。
千夏が、ディーラに全てを話すため、呼んだのだ。
「そっか………」
「ええ。」
「お前は…どうするんだ?色々迷ってるだろ?血族側か、警察側か。そして強化細胞をいれるかどうか」
「ええ………目的は決まってるけど……どれが近道かわからない」
「近道なんて考えるなよ。要するにお前が誰とその目的を成し遂げたいか、だろ?」
「………………」
「そればかりは俺が決めつけていい問題じゃないからな。」
「…………そうよね……」
「ま、とにかくメイはもうクラウンに預けることにするわ」
「えぇ……いずれ血族が手を出しそうで怖いし。」
「あぁ。俺の家で預かってた時来たよ。」
「!?!じゃあ今…」
「今はホテル暮らし。やー、マンションなのに爆弾投げてくるとは…マジびびるわー」
「だからメイを連れて来たのね…」
メイは今、別室で待ってもらっている。
「久々に体動かして筋肉痛ハンパない」
「…………強かった?」
「千夏のほうが強いよ」
「…………バカ」
ディーラが日本にいて、本当によかった。
それから数日後、つまり、あの日から一週間後
予告通り、彼は私の家に来た。
笛吹さんの監視を逃れ脱獄したのには驚いたが、彼だからそれができたのだろう。
ベランダで、彼はヘラヘラ笑っていた。
「さ、答えは何だ?」
「えぇ。」
《答え》を言うと、彼はニヤリと笑った。
2nd Stage END
and
GO to Last Stage!!!!