深夜…
千夏家へ住むこととなったネウロは、千夏が眠るベットの真上………つまり、天井で眠りだした

「それ……しんどくない?」

「我が輩に重力なぞ存在しない」

「そっか………」

「気にするな。何時でも傍にいてやると言っただろう?」

「うん……」

「安心して寝ろ」

「はい。おやすみなさい」


◇36◇


「………!!!!」

「どうした?」

寝てから数時間後、突如飛び起きた千夏
それに気づき、下へ降りるネウロ

「き……記憶……」

「戻ったのか?」

「少し……」

「…………」

「わ……わたし……人を殺して……」

「…………」

「笑ってた……………」

千夏の目から涙が溢れる

「…貴様が昔シックスと共にいたのなら当然人を殺していたのだろう」

「………」

「気にするな、とは言わん。だが、受け入れろ。過去を受け入れ、未来をどう過ごすか考えろ」

「……………うん……」

「今は泣くがいい。そのために我が輩がいるのだからな」

ネウロにそう言われた瞬間、泣く千夏。
もはや悔やんでも遅い
だから、受け入れなければ。
そこから、先へ進まなければ………

その夜、千夏はずっと泣きつづけ、ネウロはずっと千夏を抱きしめていた。




次の日、ネウロは外へ出ると言った。
来るべき時に備えて、エネルギーを溜めなければいけないからだ。

そしてネウロ代理として弥子が呼んだ人は………

「急にすみません……」

「大丈夫。千夏の様子知りたかったし丁度よかったよ」

そう
ネウロの代わりに笹塚さんを呼んだ弥子

千夏は今眠っていることを笹塚に伝え、弥子は千夏家を去った

「……………」

そのままぼーっと
笹塚は2時間微動だせず、ソファーに座って待っていた。

「………笹塚さん?」

「千夏、大丈夫か?」
寝室から出てきたことにより、やっと対面した二人
そして笹塚が来てから結構な時間が経っていることを知った千夏。

「…すみません…コーヒーいれますね」

「俺がやるよ」

「いえ…大丈夫です」

「いいから。」

無言でキッチンに立つ二人

「そういえば………クッキーあった…」

そういいながらお皿を取り出した千夏

「…………………!!!!!!!!!!!!!」

同時に溢れ出す記憶

千夏の手から滑り落ちる皿

「千夏!!」

「い………い……いやぁああああああ!!!!!」


皿が、大きな音をたてて割れた。





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