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彼女はそんなに明るい性格でもないし、
何か特徴的な才能があるとかそんなこともない。
もちろん友達が多いとか、勉強が出来るとか、外見が可愛いとか、
そういうのは本当にない。
1つあげるとすれば宮本さくら。
その名前が可愛いことの一点だ。

むしろ彼女の性格はわりとネガティブでどんくさくて、
あんまり友達もいなくて、勉強は中の下だし、
外見なんかはもう普通だ。

なんだかこれだけ彼女の事を知っている俺の事を軽蔑されそうなので、
それは困るから、変態扱いは嫌だから、
一応。
若干の羞恥とこそばゆい気持ちを我慢しながらあえてここで
発表してみようと思う。

俺は特に何もない普通の彼女のことが好きだった。
好きだった。という言い回しはこの場合少し違う気がするので、
訂正。

俺は彼女のことが今でも好きだ。

それは昔から彼女の事を知っているからこの気持ちが芽生えてしまったのか、
それを確実に確定できる証拠はないけれど、
昔から一緒だった。
つまり幼なじみだったから。

人より一位倍彼女の悪い所を知っていて、そしていい所を沢山知っている。

別にそれを自慢しようってわけじゃないけど、
彼女のことに関しての知識は誰にも負けない自信がある。
……まぁ 彼女にこれほどまでに執着している人間がいるとするのならば
他ならぬ俺以外ありえないのだけれど。

まぁ大好きだから。

彼女のことなら何でも知ってる。

アソコにあれがあってああなってるって事とか。
……言わないぞ。これだけは俺のヒミツだ。

彼女のことはいろいろ知ってるといったけれど、
だけどそれで愛の深さを測ろうってそんなんじゃないんだ。

ただ、本当に純粋に好きだ。
世界一。誰より。

ちょっとクサいけどさ、世界一愛してるよ。
ずっと大切に思ってるからね。
…と毎日心の中で彼女に伝えている。

もちろん直接言うなんて絶対に無理だ。
こんなセリフ言えるわけがないし、
それに、
彼女には他に好きな奴がいる。


だから、俺は彼女に思いを伝えることなんか出来ないのさ。
伝えたって破滅しか生まれないのだから。
HAPPYENDなんて待っていやしないから。

今は傍にいることが幸せだから。




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