ハンターカレシの感想レポート





ハンターカレシをさっそく買いましたので、その感想を書きたいと思います。ちなみにこの感想、とっても長いです。一万字とか軽く行きます。なのでお時間ある時にでもお読み下さい。

また、こういった読者視点の女性のことを夢主と呼んでいいのかどうかよく分かりませんが、他に呼び名が思いつかないので、この感想では読者視点の女性を夢主と呼んでおります点もご了承願います



<目次>

▼ はじめに
▼ ●●カレシについて
▼ 本の構造について
▼ 表紙&裏表紙について
▼ 各話について
▼ 最後に



以上が目次となっています。
次より『ハンターカレシ』の感想となります。




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はじめに




ハンターの夢を知ってから7年、自分でハンター夢を書くようになってから5年強が経ちました。ハンターというジャンルは昔からあるジャンルで夢界隈でも細く長く続いているものかと思います。

私がハマった頃は、蟻編で長らく休載となっている時期で、再開はおろかアニメ化映画化など夢のまた夢の世界の話でした。そのハンターがアニメ化映画化をし、さらには、絶対ないと思っていた夢漫画アンソロジーまで出るだなんて、今でも信じられません。

なので、ハンターカレシが出ると聞いた時は鳩が豆鉄砲を食らったかのように驚きましたし、「冨樫連載再開!」に何度も踊らされた身としては直ぐには信じられない話でした。しかしアマゾンを見ればそこには「ハンターカレシ」の通販ページあり、さらには「予約受付中」の文字が。今までは●●カレシ系に全く興味のなかった私ですが、一も二もなく購入のボタンを押しておりました。

そんなこんなで我が家にハンターカレシが到着しましたので、そのレポをしたいと思います。


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●●カレシ本について




まずは、●●カレシ本を知らない方のために説明を。これは、古くはときめきメモリアル、ラブプラスなどに代表されるような、主人公の姿がほとんど出てこないタイプの恋愛ゲームをイメージして作られた漫画作品集です。もちろん●●カレシなので、主人公は女でお相手は男性です。

漫画は全て主人公目線で描かれ、主人公の姿は出たとしても腕や足のみ。セリフもありません。

昨今の女性向け恋愛ゲームは、……と言いますか私が知っているメジャーな女性向け恋愛ゲームは、うたプリや薄桜鬼など(数年前で記憶が止まっててすみません、最近のは良く知らないのです)、主人公にキャラ付けがされているものが多いのですが、●●カレシ系はそういったキャラ設定がほとんどありません。

夢小説は大きく分けたら、夢主=オリキャラのキャラ設定がたっぷりな話と、夢主=読み手のキャラ設定ほとんどなしな話との二つに分けられるかと思いますが、ハンターカレシは後者の設定となっています。

ハンターカレシがどんなものか分からない方は現物を見た方が分かりやすいと思いますので、
ココにリンクを貼っておきますね。


さて、説明はこのくらいとして、ハンターカレシの感想に入りたいと思います。


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本の構造について




まず最初にハンターカレシを手に取って思ったのが、「意外と厚いな」との事でした。過去に同人誌を購入した事は何度かありますが、基本的に夢ジャンルの人間なので買っった回数も片手ほどしかなく、ペラペラした感じの作りなのかな?と勝手に思っておりましたが、届いた本はとてもしっかりした作りとなっていて、本の厚さは2センチほどありました。ページ数は150ページほどでしょうか。銀色一色+タイトルのみの本を、ツルツルのカバーで巻いてある形でした。

紙は硬め&厚め。ジャンプ本誌のようなふにゃふにゃ紙とは一線を画しています。中の印刷は黒ではなく藍色のような濃い青色で印刷されていました。

●●カレシ系の本を買った事がないので知らなかったのですが、コマ割りは普通の漫画とは違って特徴的な形とおり、1ページ4コマ(横長のもの)の1話5ページ構成となっていました。

「へー、●●カレシってこんな感じでやってるのかぁ……」と、普通のコマ割りを想像していた私は少し拍子抜けに思いました。でも、こういう形の方が、主人公目線の視界という点では表現しやすいのかもしれませんね。


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表紙&裏表紙について




アマゾン等の通販ページですでにご覧になっている方もいるかと思いますが、表紙は3×3のコマ割りとなっていて、裏表紙には表紙にいなかったカイト・ノブナガ・ウイング・フィンクス・ハンゾー・ズシも描かれています。

ちなみに、ゴン・キルア・クラピカは表表紙にも裏表紙にも登場していました。


そして、何よりも驚いたのはカバー裏!!!!!


カバー裏は………なんと、なんと!!!添い寝シーツ風のイラストがあったのです!!!

添い寝シーツ風に描かれていたキャラは8人。右からレオリオ、フェイタン、ヒソカ、シャルナーク、クロロ、イルミ、クラピカ、キルアです。それぞれ寝る時のキャラをイメージしているのでしょう、レオリオは青いチェックのパジャマを着ていたり、クラピカはクルタ衣装(たぶん初期の)を脱いだ後の白い上下の服だったりと、リラックしている感じです。

「うんうん、レオリオってちゃんとパジャマ着てそうだよね」とか、「フェイタン、赤い枕を抱きながらこっちを見ているとか可愛すぎるだろ!!」とか、「シャルよ、寝る時もその二の腕は露出するのね」とか「イルミはなんか棺桶に入っているような感じで動き少なく寝るのかー」とか、色々とありましたが、全てあの男に持っていかれました。

はい、あの男です、ヒソカです。


ヒソカは何と……全裸でした。大事な事なんでもう一度言います、ヒソカは全裸です!!!!!

髪下ろしヒソカが!!!全裸で!!!やたら挑発的なポーズを取りながら筋肉を見せつけているんです!!!!ご馳走様です(土下座)!!!!!


……え?局部ですか?……もちろん彼はそんな所をシーツで隠すなんて所業を行いません、ズキューンです、ズキューン(笑)


さ、す、が、ヒソカ!!!

こんなサプライズがあるとは思ってなかったんで、カバー裏を見ながらニヤニヤですね、ヒソカ最高。これは買った人のみが見れる特典って事で描かれているんでしょうか、買った方でまだ未見な方はすぐに見てください。今すぐに!そして、このニヤニヤを是非共有しましょうwww



カバーイラスト:零門ぺいね様
カラーイラスト:三ツ矢 凡人 様


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各話について




各話は前述の通り1ページ4コマ×5ページとなっており、全部で24話ありました。執筆陣は以下の通りとなっておりました。


・出会い/隣子様/ゴン=フリークス
・ゲーム/ゆゆたまこ様/キルア=ゾルディック
・ハンモック/くもすずめ様/クラピカ
・手当て/水野かがり様/レオリオ=パラディナイト
・古書店/真咲ユウ様/クロロ=ルシルフル
・バー/八神あき様/ヒソカ
・尾行/柚キャラメル様/イルミ=ゾルディック
・ジュース/えみりお様/ズシ
・シャツ/KEVIN様/ウイング
・誓いのチュー/あみん様/ゴン=フリークス
・スケボ/みかみ様/キルア=ゾルディック
・買い物/古池様/フィンクス
・携帯電話/バンビ様/シャルナーク
・鍛錬/性の目覚め様/ハンゾー
・髪を結う/大介様/ノブナガ=ハザマ
・雷/U佳様/クラピカ
・水浴び/杏たつき様/ヒソカ
・道案内/サエコ様/クロロ=ルシルフル
・任務後/ひとみ缶様/フェイタン
・調教/なずみ様/イルミ=ゾルディック
・お菓子/CoQ10様/キルア=ゾルディック
・魚釣り/izatama様/カイト
・相合傘/RosaReah様/レオリオ=パラディナイト
・イヤリング/千歳カナ様/クラピカ


全24話となると結構なボリュームがありまして、読んでいる間はハンターの世界に没頭でき、とても楽しめました。

ここまでで既に結構なボリュームな感想となっておりますが、各話それぞれの大まかな話と感想を1話ずつ書いてゆきたいと思います。ただ、私はアダルトリオ押しな人間なので、感想はかなり偏っていることをあらかじめ断らせて頂きますね。




▼ 出会い/ゴン=フリークス

場所はくじら島。コンに襲われる所から話は始まり、怪我した所にゴンが現れ、手当てをして貰いながらゴンと交流する話です。無邪気に「いっぱい遊ぼー!」と手を引くゴンが可愛いです。




▼ ゲーム/キルア=ゾルディック

キルアと室内でゲームする話。ゲームの操作方法を教えるために、キルアがアップで近寄ってきたり照れたりしています。

あー、照れるキルア可愛いなぁ///とか思ったりするのですが、ふと、この夢主とキルアの関係性は何なのだろうか?と冷静に思ってしまうあたりが設定厨の悲しい性なのでしょうか。勝手にキルアの遊び相手となっているゾルディックの使用人なのだろうとか、街で知り合ってキルアの部屋に遊びに行くようになった10代前半の子なのだろうとか、そんな補完を脳内でしておりました。




▼ ハンモック/クラピカ

森の中に設置されたハンモックで休んでいるクラピカとお話する話。寝ぼけ眼なクラピカや完全に警戒を解いた状態でまどろむクラピカが見れます。

やっぱりこの夢主とクラピカの関係はどんな関係なのだろうかと勝手に考えてしまうので、私はこの話はクルタ族襲撃がなかった世界のIF話だと思って読んでいました。

もし蜘蛛に襲われていなかったら、こんな感じで昼寝をするクラピカだとか、無防備に微笑むクラピカがそこにはいたのだろうと思うと、胸にグッとくるものがあります。最近のマフィアな暗黒クラピカを思うと、あー、こんな未来を捨ててクラピカは復讐の道に走ってしまったのね……とさらに苦しく思います。





▼ 手当て/レオリオ=パラディナイト

医大生レオリオに手当てをしてもらう話。個人的にレオリオは現実にいたら一番彼氏にしたいハンターキャラNo.1なのですが、そんなレオリオの優しさを存分に味わえる話でした。

あー、レオリオカッコ良いなぁ。肩幅のガッチリした感じとか緩んだネクタイとか、この絵師さんの描くレオリオが素敵できゅんきゅんしますね。実際にこんな感じで手当てされたら惚れてまうだろ!!としか言えませんね。最後の照れ顔とかもう私を悶え殺す気かレオリオさん!!

あー、こんな彼氏欲しいなぁ。現実にいないかなぁ……。と思ってしまう、一番夢的乙女的に読んだ話でした。




▼ 古書店/クロロ=ルシルフル

団長姿で古書店に訪れたクロロと二言三言かわす話。

やって参りましたクロロの話!!この話は夢主が古書店の主人という設定で、最初団長姿で本屋に来ているクロロに、「クロロって団長姿で本屋に来るかな?」って違和感を感じたんですけれど、最後まで読むとどうやら旅団での活動中にふらりと寄った事がわかり、最後は外で集合している団員の元に戻って行くクロロの背中で終わるのですが、なんと言ってもこの絵師さんのクロロが格好良くて格好良くて格好良くて(以下略)//////

高い段に本を懸命に戻すところをクロロがひょいと手伝ってくれるという出会いで始まるんですけど、1ページ目に2コマブチ抜きで棚に本を戻すクロロの横顔がありまして、その横顔が麗しすぎて、もうこのコマだけでテンション天元突破です/////

しかも、夢主の身長はやや低めに設定してあるのでしょうか、このコマはクロロの横顔を横から見上げるような構図になっているんですよ。見上げる形のクロロの横顔!!!麗しい!!ドキドキですね!!!

その後、この本屋に漂う独特の雰囲気に興味を持ったクロロに「主人は?」だとか、どアップで寄られて「もしかして、念能力者?」とか尋ねられるんですけれど、この時のクロロの何かを見定めるような狙うような鋭い瞳に、「ふおぉぉぉぉ、クロロぉぉぉぉ//////」ってなります。

最後の団員揃い踏みの所に戻りながら「いいのか。そんな風になんでも受け入れて。……奪われても知らないよ?」って言うクロロの後ろ姿とか格好良すぎる。この鋭い感じ堪らない。旅団に狙われる設定最高です、美味しいです、たまりません、大好きです。

ハンターカレシ販売決定当初、「甘い感じのアダルトリオとか見たくないなぁ……裏に何かあるような危うい感じが好きなのに……ベタベタな甘い感じだったら嫌だなぁ……」と思っていたのでね。この甘さのない感じに「そうそうそう、これだよこれ。この危うい感じが良いんだよぉぉぉ。こんな危険な香りのする話なら大歓迎、むしろもっと来い!!!!」ってなりました。クロロ格好良かったです。





▼ バー/ヒソカ

第6話目ですね、そろそろ感想を書くのも疲れてきたのですが、ヒソカとなれば話は別ですね。

この話は、ヒソカとバーで話をする話です。まずは、アダルティーな雰囲気のバーで一人飲んでいるヒソカの後ろ姿から始まります。高層ビルの一角にあるバーなのでしょうか、背景にある大きなガラス窓からはキラキラ輝く夜景が見えます。なんとなく、高さは40階〜50階くらい?ジャズかなんかがBGMで流れていそうな、落ち着いた感じの高級そうなバーです。

「突っ立ってないで座ったら?」とヒソカが振り返って言うんですけれど、仄暗いバーの明かりに照らされたヒソカの、笑みのない冷たい振り返り顏が色っぽいです。

私も、長編夢でも短編夢(この場合は秘密クラブでしたが)でも、こういった感じのバーで飲むヒソカの描写をしていますが、ヒソカとバーって合いますよね。普段の殺人狂な雰囲気を隠して、まるでこういった場所で飲むのが日常であるかのようにそこに溶け込んでいるんですけれど、それでも、ヒソカのそのどこか狂った性質は隠しきれるはずもなく、ふとした視線や表情にその危なさが滲み出ている。

そんな感じでいるヒソカ×バーの組み合わせが好きなんですけれど、この話はまさに、そういった感じのヒソカが見れます。

「キミをめちゃめちゃに壊してもいいかい◆」の鋭い顔と、その後の「冗談だよ」のにっこり顔、そして、「おかわりは?」の流し目のコンボがたまりませんね。





▼ 尾行/イルミ=ゾルディック

この話は他の話と少し毛色が違って、念能力持ちの夢主が出てきます。相手の居場所が追跡できる念能力の持ち主が、イルミの依頼でデートの振りをしつつ依頼人を尾行するって話です。

やっぱりキャラ(旅団員やアダルトリオなど)の横に立って何かしらをするなら、念能力等の特殊設定って必要不可欠だと思うんですね。そういうものがないと視界にすら入れてもらえないと気がしますし。なので、オリキャラ気味ですがこういった設定付きの話は大好きです。

イルミは都合がいいとの理由で夢主と一緒に行動していますが、イルミの狙いはターゲットを殺すことなので、夢主には興味を持っていません。しかし、恋人の振りをしているので、随所でデートのような描写がいっぱい出てきます。

「デートって手を繋ぐものなんでしょ?」と言って無表情に手を差し出し、さらに「腰でも抱いたほうが良い?」だなんてさらりと言っちゃうイルミさん、マジ天然タラシ!!!(褒め言葉)

私、長編でイルミと夢主がアイスを食べるシーンを書いたんですけれど、この話でも「はい、あーん(無表情)」って言ってアイスを持ってくるイルミがいたりして、「ああ!分かる、分かるよ!!イルミとアイスって良いよね!!無表情に顔を寄せてくるイルミとか、その天然タラシ具合にドキマギしちゃうのに向こうは全く何も感じていない感じとか、良いよね、萌えるよね!!!!」ってなりました。

暗殺という背筋がぞっと冷える行動と、振り回されてしまう天然タラシ攻撃、この組み合わせは最高ですね。





▼ ジュース/ズシ

天空闘技場で、自販機の下に落ちた小銭を一生懸命拾おうとしているズシと、ズシファンの夢主が交流する話。

ズシのいがぐり頭をぐりぐりしたくなる話。今回のお相手キャラの中で一番「このキャラ相手に書いちゃうの!?」ってなったのがズシでして、どんな感じの話かと思ったのですが、なんか一生懸命頑張っているショタを応援したくなる、そんな感じの恋愛というよりも可愛らしい生き物を愛でたくなるような、そんな気持ちになる話でした。




▼ シャツ/ウイング

今回一番のダークホースな話でした。ウイングさんとか、夢的な意味では全く興味がなかったのですが、読んだ後、「……これはこれでアリだな……ごくり」となるような、何かに目覚めさせられる話でした。

内容は、天空闘技場で働く夢主が不注意でウイングさんとぶつかってしまい手に持っていた飲み物を掛けてしまう、という所から話が始まるのですが、公園で服を乾かしている間の語らいで見せるウイングさんのはにかんだ顔とか、照れた顔とか、「おいおい、なんだこの大人は……めちゃくちゃ可愛いじゃないか(真顔)」となりました。

うだつの上がらないサラリーマンの本気の顔って、実は結構好きなギャップの一つなのですが(ウイングさんはサラリーマンではありませんが)、ワイシャツ×メガネのウイングさんの、はにかんだ顔に、照れた顔。そして、最後に見せる真っ直ぐにこっちを見つめる真剣な顔って、このコンボ破壊力強いな!って思いました。




▼ 誓いのチュー/ゴン=フリークス

久しぶりに会った恋人のゴンと、船に乗ってくじら島に行く話。

何となく本編のパームとのデートを彷彿とさせる、ゴンの女あしらいの上手さ(?)に、「なんて恐ろしい子……!(褒め言葉)」となった話。この話の夢主はゴンと同年代なのだろうか、それともゴンの得意な年上なお姉さんなのだろうか。キルアの場合はたぶん同年代の子なのだろうなーと思えるのですが、ゴンはどっちなのか本気で分からないし、二十代後半の女性でも(パームってそんくらいの年でしたっけ?)いけそうな感じに、ゴンのポテンシャルの高さを感じましたね。




▼ スケボ/キルア=ゾルディック

街をキルアと散歩しながらスケボーを教えてもらう話。

キルアに「乗ってみる?」と言われてスケボーに乗るんですけれど、案の定コケてしまいます。その時キルアが手を差し伸べてくれるんですけれど、その時の照れを隠しきれない様子のキルアのはにかみ顏が可愛いかったです。




▼ 買い物/フィンクス

フィンクスと一緒にジャージを買いに行く話。

ぶっきらぼうなフィンクスの不器用な優しさがそこかしこにある話。乙女ちくなフィンクスがいました。原作だとフィンクスのこういった人間臭さはあまり見られないんですけれど、「あー、蜘蛛の仕事がないときはこんな感じで街に溶け込んで生きているんだろうなー……」と素直に納得してしまうようなフィンクスの日常がそこにはありました。




▼ 携帯電話/シャルナーク

第一感想は「あー、このぐるっと逆転させちゃう感じとか裏に色々仕込んでいる所とか、すっごくシャルっぽい」でした。

説明はちょっと難しいんですけれど、端的に言えばシャルと鬼ごっこする話。もう少し詳しく言うと夢主は旅団への入団を希望する人間で、団長に口添えをしてもらおうとシャルの携帯を奪って逃げている?追いかけている?最中というものです。

始まりは、崖に必死に手をかけている所から始まります。夢主が馬鹿力を発揮して様子を見に来たシャルを追いかけて捕まえるんですけれど、「あは、つかまっちゃった」と明るく言いながら即座に形成逆転したり、「ビール飲む?」なんて言って口つけた缶を手渡しながらそこに毒を仕込んでいたりと、抜け目ない感じが凄くシャルっぽくて、読んでいて楽しかったです。





▼ 鍛錬/ハンゾー

滝のそばで鍛錬しているハンゾーを見守る話。

ハンゾーの肉体美とふんどしと、太陽を反射するようなツルッとしたハゲ頭を堪能する話。ハンゾーって毎日毎日ストイックに厳しい鍛錬してそう。真面目なハンゾーの頭まで真っ赤にしてる最後のコマが、良い感じ。





▼ 髪を結う/ノブナガ=ハザマ

風の吹き荒れる日に髪留めを忘れて困っているノブナガに髪留めをあげる話。

私、はじめましてから始まる話が好きで、この話は風の吹き荒れる日に髪留めを忘れてはためく髪に困っているノブナガに髪留めを上げるところから話が始まるのですが、こういった感じのはじめましてから始まる話って凄く好きですね。

「そんなヒデェ頭してるかオレ……」って言う時のノブナガの照れ顏むっちゃ可愛いですし、シャルたちに呼ばれた後の「悪いな嬢ちゃん」って言い出すところの紳士的なノブナガも素敵ですし、最後のシャルとウヴォーの元に行った後の三人のやりとりも、旅団の日常の一コマって感じがして、「旅団メンバー仲良いなぁ」ってほっこりしてしまいました。

こういった感じのモブ女と旅団の、知り合い以上友人未満な話って凄く好き。通行人Aとか店員Aから見たモブ女目線の旅団の日常話とかいっぱい読みたいなーー、つーかこれは自給自足のフラグか!?書くべきか!?って思わせる旅団の日常の一コマの話でした。





▼ 雷/クラピカ

各話感想も半分を超え、そろそろ肩が痛くなってきました。モーニングを食べに行ったはずなのに、気がつけばもう夕方です。長時間居座る客でごめんなさい。代わりにいっぱいオーダーするんで許してください。

はい、とのことで次はクラピカの話です。

この話は突然の通り雨に振られクラピカと二人で雨宿りする話です。なんて言うか、このクラピカはとてもスマートです。女性慣れしているというか、ナチュラルにレディーファーストで扉をそっと開けてくれるようなそんなスマートさが滲み出ています。

夢主が突然の雷に「キャッ!」と怯えるんですけれど、その時も「他人の心音は、心を落ち着かせる効果がある……」と言って、スマートに胸を貸しています。女たらしとはまた別の次元の、側にいるだけで周りを惹きつけるような宝塚の男装の麗人のような、そんな麗しさがあります。

一緒にいる夢主も、恋人なのかただ同行していただけの知人なのか判断に困るそんな微妙な距離感なのですが、もしこれがただの同行人だったら、クラピカのスマートさ半端ないですよね。

クロロは(裏があって)意図してこんな行動をしてそうですが、クラピカはそんなこと考えずに「女性にはこのような対応をすべき」って感じで、スマートな対応が身についている気がします。





▼ 水浴び/ヒソカ

色気爆発のヒソカにもうどうにでもしてくれ状態になる話。
読んでいる最中の私の心境をAAで表すとこんな感じ。


       ∧_,,∧  
     (`・ω・) ウォォォォォォ
    ヽと   つ 
;( ;; ;  ミ三三彡




     ∧ ∧
 ( _(,,・∀・) 布団へダイブ!!
 ⊆__つつ

""""""""""""""""""""""""""""

   


かーーらーーのーー!!

    ∧∧ ∩
    (`・ω・)/
   ⊂  ノ
    (つノ
     (ノ
 ___/(___
/  (___/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 ∧_∧ =-
(´・ω・`) =- スタッ
 と´_,ノヾ =-
  (´ ヽ、\ =-
  `―' \_) =-



 -= ∧_∧
-=と(´・ω・`) スタッ
 -=/ と_ノ
-=_//⌒ソ



.    n Λ_Λ
    (ヨ(´・ω・`) イエァ!!!ヒソカ!!
   ≡ y  と丿
    ≡(_ノ ノ
    ≡(ノ´



でしたね。いやぁー、それにしても、最近は便利ですね。スマホの文字打ちアプリでこんな感じのアスキーアートが探し放題で。ダウンロードしたまま放置していたアプリが今日ようやく日の目を見ました。

……と、話は置いといて感想に入ります。

この話は、GIプレイ中にレアカードを拾った夢主がカードを持ち主に届けようと、持ち主がいるであろう湖で、水浴び中のヒソカに会うところから始まります。

髪下ろしの全裸ヒソカキターーーーー!!!!!いやっふぅ!!!

1ページ目からテンション高くなります。ヒソカさん全裸で水浴びしちゃうけれど、腕と手首の装飾は外さないんですね、女子高生の制服は脱がすけれど靴下だけは脱がさない的な、裸×装飾品のフェチズムですか、すっごく良いと思います(超絶笑顔)

「ボクが落としたカード?……あー、それか、さっきちょっと遊んだ人に貰ったんだけど、持ってると面倒なのが寄ってくるから捨てたんだ◆」って言ってるけれど、ちょっと遊んだ人ってアレですね、完全に血みどろになってますね、カードを奪うという口実で好き勝手遊んでいるんですね、さすがヒソカさん半端ないッス!!

あと、ヒソカの上半身背中が映るコマがあるんですけれど、その背中の腰の部分の筋肉の付き具合とか、すっごい好み。筋肉がついてはいるんですけれど、ボクサーみたいな皮下脂肪のない筋張ったムキムキって感じではなくて、薄く皮下脂肪はあるんだけどその下には間違いなく鍛えられた筋肉があるって感じの筋肉の描き方がとても素晴らしいです、美味しいです!ご馳走様です!!

この水浴びヒソカってだけでも美味しいんですけれど、半無理やりヒソカにシャンプーとリンスを貸してしまった後、どうしたらいいか分からなくて立ち往生してしまう夢主にヒソカが「やっぱり覗きが趣味なの?それとも一緒に水浴びがしたい?」「あー、もしかしてボクに洗って欲しいとか?」と言って、くすりと笑いながら近寄ってくるんですよね。

最初は5メートルくらい距離があったでしょうか、それがどんどん詰められ、最終的には1メートル、いや、50センチの距離まで近寄られます。もちろん、どアップのヒソカです。顔立ちの整った髪下ろしヒソカが眼前に!!

狙うような鋭い目をしながら「逃げなくていいのかな?」って、そんなの逃げられるわけないのに、あえて言っているんですよヒソカさんは!!最高ですね!!!

そこから先はヒソカのどアップの怒涛の展開。やばい、ヒソカの色気やばい、超やばい、やばい。読んだ人は分かるかと思いますが、ここで一回本を閉じる羽目になります、そして、布団にダイブして、枕をビシバシ叩いってこの衝動を発散させて呼吸を落ち着けてから再度開くことになるでしょう。間違いありません。

「何を想像したのか……イヤラシイなぁ◆」ってニヤリと笑いながら囁く色っぽいヒソカ。もうどうにでもしてくれ状態。あなたの手元にある枕から叩き過ぎて既に羽毛が飛び散っていることでしょう(笑)



「……ン、洗ってあげてもいいけど。その前に少し遊んで貰うのも悪くないナ◆……どうする?」って、セリフで終わるんですけれど、意味深なその終わり方に「ああっ、もうっ、ヒソカ……っ!!!!」って感じになりました。読了後に余韻が残り、凄くヒソカ充した気持ちになりました。

あー、ヒソカ。好き。あー、格好良い。好き。





▼ 道案内/クロロ=ルシルフル

好青年風な髪下ろしクロロとデートする話かと思ったら、団長に奪われる話でござったの巻。……はい、この話はネオンといた時のような好青年風なクロロと、そこから一転して団長の顔をする危険なクロロの二面が見られる話です。

このサイトにいらっしゃる方ならお気づきかもしれませんが、団長の姿をしているクロロのふと見せる緩んだ顔と好青年風の髪下ろしクロロのふと見せる鋭い顔だったらどっちが好きですか?と尋ねられたら断然後者を選びます。小ネタを除けば、私のサイトには髪下ろしクロロしかいませんし!www

好きなんですよ、髪下ろしクロロの隠しきれない危険な香りってやつが。この二面性たまらないですね。たぶん、この話はバッドエンド。間違いなく夢主は殺されるんじゃないでしょうかね。念魚いるし。

こんな感じの甘くない話大好きです!!!というか、こういう話が読みたくて買いました!!ありがとうございます!!!(土下座)





▼ 任務後/フェイタン

背の低くない大人な雰囲気のフェイタンが楽しめる話。
たぶん、夢主の身長が低い設定なのでしょうか。フェイタンがチビには見えませんでしたし、なんて言うか……個人的にフェイタンって怖くて近寄れないイメージがあったんですよ。容赦無く切り刻んで来そうですし。でも、この話を読んだらなんて言うか……フェイタンの見たことのない一面を見れたというか、フェイタンって仲良い人の前ではこんな感じになるんだなぁ……という新しい発見をした気分です。

この話は荒野の向こうからやってくるフェイタンと(背景がヨークシンの荒野っぽいのでオークション終了後の時期?)言葉を交わすところから始まり、「蜘蛛の任務」と聞いても驚かないところ「ペインパッカー」を知っているところから夢主は、相手を蜘蛛と知りながら仲良くできる戦闘力の高い夢主かと思われます。

ちょっとここで……感想を書くために二度三度と読み返していたら、じわりじわりと何かが来たんですけど……なんですかね!?……不思議な感覚です。ウイングさんの時は、ピシャリと衝撃が一瞬で来たんですけれど、フェイタンのこの話は後を引くというか、噛めば噛むほど味が滲み出る!……ってどこのテレビCMだよっと言いたくなる感覚がさざ波のように来ています。

一回目読んだ時は、普通に「ふーん、上手な絵師さんだな(構成・展開含めて)」って思って次の話にすぐいっちゃったんですけど、今、一コマ一コマ見返していたら、「なぜ頭撫でるかて?……これ以上背丈成長しないよう軽く呪術かけてるよ」の時の鬼畜顏とか、その後の「ハハハ」と快活に笑うところとか、その時の目の細くなる感じとか、その後のちょっと驚いた顔とか、傘を渡して残党狩りに行っちゃうところとか。

……なんか、フェイタンがそこに息づいている感じがして、何回でも見返したくなります。これは絵師さんか!?絵師さんが素晴らしいのか!?それともフェイタン!?フェイタンの隠された魅力なの!?……って感じになりましたが、たぶん両方なのでしょうね。

あー、いいなぁ。この二人の距離感。夢主はフェイタンに好意を向けているけれどフェイタンはそれに気づいていない。だけど、この夢主と一緒にいる時のフェイタンは少しリラックスしているように見える。穏やかな空気。片思い設定の甘酸っぱい話が好きな私にはたまらないです。この話の続きが読みたい……。




▼ 調教/イルミ=ゾルディック

ゾルディックの地下牢で調教される話。
話は鎖を付けられ張り付けられた状態から始まります。しかも、足元には血、身体には傷跡がたくさん付いています。どうやらイルミは、針人間の強化版を作ろうとしているようで、素質のあった夢主肉体を拘束して肉体強化を施しています。

話は終始眼前にいるイルミが夢主に話しかける形で進むのですが、イルミは淡々と話しているだけなのですが、そこかしこから常人には到底理解できない閾値のサイコパスっぽさが溢れていて、イルミの恐ろしさがビシバシ伝わってきます。でも、凄くイルミっぽい。

メモなのかあとがきなのか誰かへのお返事なのかどこで書いたのかもう覚えていませんんが、イルミって誰かを好きになったら(自覚あり)、


「ねぇ、なんで逃げたの?オレ、キミのこと好きだって言ったよね?」
「や……やめて……」
「そんなさ、逃げるような足なら必要ないよね?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……もう、逃げないから……」
ぐしゃ
「いやぁぁぁぁぁぁッッッ!!」



「イル兄また殺しちゃったの?」
「あ、ミル。うん、だってなんか違ったから。」
「違うって。イル兄…」
「オレが好きって言ってるのに逃げ出すし。逃げないように足切ったら今度はオレを見て怯えるようになるし。しょうがないから針入れたけど…オレの言うことを全て聞くあいつなんてなんか違うから。」

ってなりそうだよね。って書いたことあったんですけれど、
気に入ったからこそ自分のものにしたくて、「これでオレのもの」って言いながら針を刺すイルミって良いなって、この話を読んだらその思いが強くなりました。

こんな感じのイルミがいるからこそ、ちょっとしたイルミの行動や仕草に萌えるんでしょうね。背筋がぞくりと震えるようなイルミ、素敵です。





▼ お菓子/キルア=ゾルディック

最後の一個のチョコロボくんを買おうとしたのをきっかけに出会ったキルアと、いっときの語らいをする話。

場所は天空闘技場周辺の売店、チョコロボ君を手に取ったところから話は始まります。「あー、お前それ最後の一個じゃん!」と声を掛けてきたのはキルアで、どうやらキルアの好物がチョコロボ君だとファンに知られた時から周辺の売店では買い占めが起こり品薄となっている模様。

夢主はキルアと同年代か年下くらい?一緒にチョコロボ君を分け合って食べます。夢主の手からひょいぱくっと食べるキルアの伏し顔が格好良いです。

旧アニのキルアってナイフの切っ先のような格好良さが、新アニのキルアは生意気な少年の中にある可愛らしさが表現されていると思っているんですけれど、この絵師さんは旧アニのキルアが好きなのかな?とふと思いました。何となくの当てずっぽうですけれど。ひょいぱくの時のひやりと焦げ付きそう鋭い顔と、最後のコマの自信たっぷりな立ち姿に、そんな感じを覚えました。





▼ 魚釣り/カイト

カイトさんと山中で魚釣りする話。
夢主は自然調査するメンバーの一員で、カイトと他原作の自然調査のメンバーたちと山中で調査をしています。お昼時になったので、じゃんけんに負けたカイトと湖で魚を釣りに行き、そこでカイトと色々と語らいます。

のんびりとした空気が流れていて、ほっこりします。




▼ 相合傘/レオリオ=パラディナイト

雨宿り先を探している最中に怪我をしてしまった夢主が、レオリオに手当てしてもらい、さらには相合傘で家まで送ってもらう話。

レオリオが超いい奴。さらりと夢主の名前を聞いたりデートのお誘いかけたり軽い感じを見せているけれど、たぶん全然本気じゃないし、心の奥底ではクラピカの事を心配しているよ(超深読み)

前半の方にあったレオリオ話のレオリオは、ゴンたちとの関係を大切にしつつも、自分の世界をその地に広げ、その場所で根付いて生きているって感じがしたんだけど、このレオリオは怪我人がいたら助けるし美人がいたら名前を聞いたりするけれど、心の奥底ではゴンやクラピカの事を心配していて、そっちの方で何が出来るか常に考えている、って感じのレオリオでした。

※個人による勝手な超解釈です



▼ イヤリング/クラピカ

腹黒クラピカ登場かと思いきや、純情クラピカさんがそこにいる話。

話はホテルの一室に入るところから始まります。ホテルの洗面所では、シャワーを浴びようとイヤリングを外しているクラピカがいて、邪魔だろうと帰ろうとすると、「そう思うならはじめから許可しない」と言って好きに過ごすよう促されます。

最大の見所は、「私も警戒すべき対象だよ?」と言って押し倒してくピカさんと、「うおぉぉー、ちょっと腹黒い感じの女慣れしたピカさん来たーー!!」って思った次の瞬間に訪れる、「すまない……私の方が余裕がないのがバレバレだな――」って顔を真っ赤にして言うピカさんですね。

THE乙女ゲームって感じの、これぞ●●カレシ系な話でしょう!と思える話でした。一番、糖度が高かったです。



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最後に




以上がハンターカレシの感想となります。

夢小説が好きな方の中には、同人誌が苦手で過去に手を出したことがないという方も、そもそも夢漫画が苦手だって方も、ちょっと敷居が高くて手が出せないなって方もいるかと思います。

そんな方々の背中を押すお手伝いが出来たらいいなという思いと、ハンターで夢漫画が出た喜びを私なりに表現したいという思いがあってこの感想を書きました。

夢ジャンルは、BLやNLと違って即売会等でお仲間を見つけることが難しいジャンルです。好きだと思っていてもそれを語る場がほとんどなく、ネット越しのやり取りがメインになるかと思います。なので、個人的な感情が多々含まれる偏った感想かとは思いますが、誰かの萌え語りの一役にこの感想が成り得たら嬉しいく思います。


……なんて固い感じで締めてますが、内心は「みんな、ハンターカレシ買った?買った!?どう??どうだった??良かった??良かったよね!?!?私も!!!良かった!!めっちゃ萌えたよね!!!!好き!!!」ってな感情で書いてます

最後にハンターカレシを買うかどうか迷っている方、買って損はありませんのでレッツエンジョイ!!ひゃっほう!!!



凛香



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